2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of a new exercise for pelvic floor muscles in young women
Project/Area Number |
22K11658
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
神尾 博代 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (30289970)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 骨盤底筋群 / 股関節周囲筋群 / 運動 / ウイメンズヘルス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、若年成人女性を対象に、股関節周囲筋群が骨盤底トレーニングに与える影響と骨盤底筋群の収縮感覚を得られやすい肢位を組み合わせた、最適なトレーニング方法を開発することである。そのために、骨盤底への骨盤内臓器の負荷量の決定方法と骨盤底筋の収縮の誘導しやすい股関節周囲筋の収縮力を検討することが必要である。 研究初年度は、これまで行ってきた研究結果の精査と文献による検討を中心に行い、測定方法を再検討することとした。文献検討は、PubMed, CINAHL with full text, 医中誌Web,を検索エンジンとした。キーワードは、「Pelvic floor muscle」AND「Hip adductor muscle」,「骨盤底筋」AND「股関節内転筋」AND「股関節周囲筋」、とし、2013-2023年の10年間で英語と日本語で書かれた論文を検索した。重複や症例報告を除き、股関節周囲筋と骨盤底筋の関係について書かれた論文は英語論文では21件、日本語論文では8件を抽出した。その中で股関節周囲筋と骨盤底筋の機能について書かれた論文は英語論文が3件、日本語論文は3件だった。医中誌では「大殿筋」、「骨盤底筋」のキーワードによる検索を実施し、1件を追加した。 抽出した文献7件の内訳は以下に示す。股関節内転・外転運動を最大努力で収縮すると骨盤底筋の運動を阻害する可能性があるとしたものが1件、骨盤底筋群単独のトレーニングよりも股関節周囲筋を同時に収縮したときに効果があるとしたものが5件、骨盤底筋の収縮下で股関節周囲筋群の筋力が増大傾向となったものが1件だった。 計測方法や運動の種類が異なっているが、骨盤底筋と股関節周囲筋は相互作用があることを確認することができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の研究計画では、股関節周囲筋群の収縮力の検討およびギャッジアップ角度の検討を行うことも予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大以降、研究補助者を確保することが困難となったため文献検索・検討に時間を要した。これらの遅延から研究対象者の若年成人女性に対する公募ができず、当初の研究計画であった計測方法の検討の開始までにいたらなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度は当初の計画よりも人件費に予算を多く割り当て、研究補助のアルバイトを募集する。研究補助者の採用と計測の環境が整い次第、計測対象者を募集し、計測プロトコルの設定および計測の実施を行う予定である。
|
Causes of Carryover |
予定していた研究補助者を確保することが困難だったため、当初予定よりも計画が遅れた。 そのため、次年度使用の当該助成金が生じたが、今年度は研究を進めるために、研究補助のアルバイト雇用および計測に必要な耗品等に有効に使用する予定である。
|