2022 Fiscal Year Research-status Report
児童期での助走を用いた片脚跳躍における踏切能力の発達過程の解明
Project/Area Number |
22K11665
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
柴田 篤志 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 助教 (10908883)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 小学生 / 発育発達 / ランニングジャンプ / 助走 / 跳躍高 |
Outline of Annual Research Achievements |
助走を用いて片脚で踏み切る運動は,様々なスポーツを行う上で必要となる基礎的運動の1つであり,その踏切能力は跳躍高や跳躍距離で評価されることが多い.しかし,跳躍高や跳躍距離は助走スピードの影響を大きく受けるため,身体や筋力の発育発達に伴って疾走能力が大きく向上する児童を対象に踏切能力の評価として最適とは言えない可能性がある.そのため,本研究では(1)児童を対象に助走を用いる片脚跳躍における踏切能力を踏切中に身体に作用する力から評価することでその発達過程を明らかにすること,(2)踏切能力の発達と身体の発育,下肢の力発揮能力および疾走能力の発達との関係性を解明することを試みる.2022年度は(1)の課題に対し,助走を用いる片脚跳躍における踏切能力を踏切中に身体に作用する力の有効性から評価する指標を大学生アスリート18名の助走を用いる片脚跳躍のデータをもとに開発した.踏切における力の有効性は踏切中に身体重心に作用した力を重心挙動への貢献ごとに分解する手法を用いたものであり,その評価は小学生児童の踏切にも適応できると考えられる.現在は児童を対象者とした予備実験を調整中であり,予備実験を実施して児童に最適な助走条件などがが決定でき次第,本実験を進める予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
下肢の力発揮能力を測定するために必要な機材(フォースプレート)の納期が2022年度の末に伸びたことで本実験のデータ収集に向けての対象者募集などスケジュールに再調整が生じたため.
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Strategy for Future Research Activity |
本実験でのデータ収集に必要な機材の整備は,納期の遅れがあったものの2022年度中に完了した.また,助走を用いた片脚跳躍を踏切における力の有効性から評価できることが確認できた.そのため,予定していた予備実験の一部に遅れが生じているものの,2023年度は対象者募集と本実験を実施するという当初の計画通り研究を遂行できると考えている.
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