2022 Fiscal Year Research-status Report
障害児者のアクティブ・エイジングをささえる運動プログラムの開発と社会実装の試行
Project/Area Number |
22K11679
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Research Institution | Kobe City University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
常行 泰子 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (90632589)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 障害者スポーツ / アクティブ・エイジング / ささえるスポーツ / フィールドワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、社会実装を前提として、障害児者のアクティブ・エイジングを「ささえる」運動プログラムを開発することを目的とした。研究開始初年度である2022年度は、ミックス法(Creswell et al,2003) による情報収集と質問紙作成を計画していたが、研究代表者の異動があったため若干の計画を変更し、フィールドワークによる市場調査と障害者スポーツに関連するヒアリング調査を中心に行った。質問紙調査を作成するための情報収集では、障害者スポーツ指導員と資格取得講習会の参加者、作業所に勤務する担当者、さらに特別支援学校教員を対象にヒアリングを行い、市場(地域)の特性と種目展開、実施形態および依頼ルート等について確認した。フィールドワークは兵庫県庁や神戸市役所等の公共機関と神戸市障害者スポーツ振興センターや磯上体育館、明石市立体育館等を訪問し、施設・環境と人的資源について情報を収集した。また、研究代表者の異動先である大学では、運動・スポーツを普段実施していない学部生が多かったことから、ボッチャ等の障害者スポーツプログラムやローンボウルズといった車椅子で実施できるニュースポーツに慣れ親しむ機会を正課授業で設けた。さらに、障害者スポーツの国際大会を観戦し、パラスポーツ王国を始めとする障害者スポーツイベントでささえるためのプログラムを体験するなど、理論・実践を通じて障害児者と運動・スポーツの関わりについて理解を深めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画に加え、研究代表者の異動に伴う変更を含む計画を実施できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度以降は、2022年度に収集した情報を基に質問紙調査を作成し、障害児者を対象に、アクティブ・エイジングに関連する課題とニーズを抽出するための質問紙調査を行う予定である。障害者スポーツ指導員とプロトコルを設定、 社会実装に向け、障害児者と共に活動できるプログラムの原案を作成する予定である。
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Causes of Carryover |
研究代表者の異動があり、質問紙調査を2023年度以降に実施することになったため。
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