2024 Fiscal Year Research-status Report
Development of paper crafts (origami) as learning and teaching materials for anatomy and osteology
| Project/Area Number |
22K11681
|
| Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
高柳 雅朗 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (80287523)
|
| Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
|
| Keywords | 学習教材 / 解剖学教育 / 骨学 / ペーパークラフト / セルフラーニング / 医療従事者養成 / 紙工作 / 遠隔授業 |
| Outline of Annual Research Achievements |
解剖学は医療従事者を目指す学生にとって重要であるが、教科書等の平面資料のみから立体的な理解は難しい。ペーパークラフトは立体造形であり、その組み立てはフロー状態を促す場合もあるため、解剖学の学習に有用な新たな学習教材になると期待される。また、学生自身が組立てながら学べるため、セルフラーニング教材としての有用性も期待できる。遠隔授業においては、展開図を配布し、あらかじめ組み立てることで、学生は手元で立体的に確認しながら受講できる。学習教材ペーパークラフトの準備や配布に必要な費用は、市販の模型に比べて非常に低コストであるため、教育機関は希望する学生数分の準備そして配布が可能と思われる。これらから実物大の解剖学の学習教材ペーパークラフトの開発を目的とした。 実物大の左右の大腿骨の学習教材ペーパークラフトを設計開発した。この左右の大腿骨の学習教材ペーパークラフトの展開図はそれぞれ28部品からなり、左右合わせてA4用紙10枚に収まった。展開図には解剖学の情報として大腿骨の部位名、付着する筋や靱帯の名称および起始あるいは停止を色分けして記載し、立体的に大腿骨の構造を理解できるように設計した。この学習教材ペーパークラフトの作成所要時間は約7時間20分であった。本学習教材ペーパークラフトは低コストで準備でき、大腿骨の概形や立体配置を様々な角度から観察してセルフラーニングができる。既に開発そして意匠登録をした骨盤の学習教材ペーパークラフトと組み合わせることで、股関節を再現してセルフラーニングすることもできる。大腿骨そして股関節の解剖学的基礎を低コストで学ぶことができる本教材は、解剖学の初学者のセルフラーニングに役立つことが期待される。 学習教材ペーパークラフトを用いる学習の効果を、小児の肺のペーパークラフトを用いて検討した結果、セルフラーニングの動機付けとなる学習効果が期待されることが示唆された。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当該年度の計画としている骨の種類に対し、これまでに完成した展開図および組立て説明書は目標に達していない。これらの理由により、現在の進捗状況を判断した。
|
| Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策として、昨年度に引き続き、目標の骨の3Dモデリングデータの構築、展開図の設計、そして組立て方説明書の作成を行う。これまでに開発した学習教材ペーパークラフトから得られた示唆やノウハウを展開図および組立て方説明書に反映させ、より作りやすく、なるべく短時間で完成できる展開図を目指す。具体的には、3Dモデリングデータにおける頂点数、辺数および面数を減らし、展開図におけるノリシロ数を減らす。これらによって組立て時の手順や作業量を減らし、作成所要時間の短縮をはかる。セルフラーニングにも使える学習教材として学習効果を高めるための工夫である、展開図内への解剖学情報の記載、学習教材向けの配色、重要な専門用語への英語併記等はこれまで同様に実施する。研究成果は学会発表および学術論文による発信を行う。また、意匠登録による、より広い発信を目指す。
|
| Causes of Carryover |
今年度は、学習教材ペーパークラフトの展開図および組立て方説明書の開発を計画し、開発の消耗品費に当該助成金を使用予定としていた。消耗品などの購入費を当初の予定より抑えることができたため、次年度使用額が生じた。 次年度の当該助成金の使用予定は、前年度に引き続き、計画している学習教材ペーパークラフトの3Dモデリングデータの構築、展開図の設計、そして組立て方説明書の開発および作成のための消耗品(印刷費、プリンタ用紙、組立て用消耗品等)に用いる。研究成果を発表する学会発表のための経費および学術論文作成費に用いる。また、意匠権の出願の費用に用いる予定である。
|