2022 Fiscal Year Research-status Report
体育における知識の獲得及び活用を目的としたXRを用いたICT教材の開発と検証
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22K11695
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Research Institution | Sasebo National College of Technology |
Principal Investigator |
大山 泰史 佐世保工業高等専門学校, 基幹教育科, 准教授 (40636924)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青柳 領 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (20184054)
八板 昭仁 九州共立大学, 共通教育センター, 非常勤講師 (50270062)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | バスケットボール / 保健体育 / ICT教材 / XR / 状況判断 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、体育における球技(バスケットボール)において必要な知識を明確にし、XRを用いたICT教材の開発とその教材を活用した授業方法を構築し、その授業を検証することで「作戦や状況に応じた技能で仲間と連携しゲームを展開する」ために必要な知識の獲得とその知識を活用することによって、ゲームパフォーマンスを向上できるようにすることを目的としている。 本年度は、「作戦や状況に応じた技能で仲間と連携しゲームを展開する」ことに必要な知識を獲得するために、バスケットボールの「基本的な合わせ場面」に焦点を当てた、独自の状況判断能力テストの作成を行った。また、作成した独自の状況判断能力テストの問題の難易度や問題の選択肢の検証をバスケットボール指導者に対し、Googleフォームを用いた、オンラインテスト方式で行った。その結果、「認知」の問題の方が「予測・意思決定」の問題よりも簡単な問題であることが明らかになった。また、「認知」の問題よりも「予測・意思決定」の問題の方が、ボールを持たない状況におけるプレイ選択の可能性が多様であるということが示された。 さらに、独自に作成した状況判断能力テストを取り入れた、全方位動画を利用したXRでの状況判断能力の測定および教育システムのプロトタイプの開発と評価を行った。作成したシステムは、現実でのプレー環境に近い状況が再現できており、状況判断能力の向上が期待できるというアンケート結果が得られた一方、操作性や視野角についての指摘があった。システムに対する指摘があったものの、XRを用いた状況判断能力の測定や教育するためのシステムの有効性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
必要な知識を整理し、独自の状況判断能力テストを作成することができた。また、独自の状況判断能力テストを取り入れた、XRを活用した状況判断能力を測り・教育するためのシステムのプロトタイプの作成もできており、おおむね順調に研究が進められている。
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Strategy for Future Research Activity |
独自に作成した状況判断能力テストをバスケットボール選手や一般学生に対して実施する予定で、既に調査に着手している状態である。これらの調査結果から、必要な知識をより明確にする予定である。また、XRを用いた状況判断能力を測定・教育するためのシステムの開発も引き続き行い、システムの評価を行う予定である。
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Causes of Carryover |
当初購入予定であった、システム開発のためのワークステーションを研究進捗状況から次年度へと繰り越したため。また、次年度参加予定である国際学会の際、円安の影響を鑑み予算を繰り越したため。
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Research Products
(4 results)