2022 Fiscal Year Research-status Report
Basic study determining effects of polumethoxyflavonoids on immune functions.
Project/Area Number |
22K11701
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
酒井 徹 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (40274196)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ポリメトキシフラボノイド / ノビレチン / サイトカイン / IL-4 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでノビレチンはT細胞活性化に伴うサイトカインを負に制御するが、IL-4産生は特異的に亢進することが判明している。今回の研究で新たに判明したことは以下の3点である。1)IL-4はヘルパー2型反応に関わるサイトカインである。IL-4と作用が類似するIL-13産生について検討を行ったが、ノビレチンはIL-13産生に影響を及ぼさなかった。2)産生亢進のメカニズムを調べるためにIL-4遺伝子のプロモーター活性について検討を行った。ノビレチン処理を行ったEL-4細胞を抗CD3抗体により刺激を行ったところ、対照群に比べルシフェラーゼ遺伝子発現が亢進していた。そのため産生亢進のメカニズムとして転写レベルでの制御が示唆された。3)DO11.10マウス脾細胞を刺激しCD4+細胞を精製しRNAの抽出を行った。mRNA発現の網羅解析を行ったところ多くの遺伝子発現がノビレチンにより負に制御されていた。mRNA発現の網羅解析結果からT細胞活性化に関わる遺伝子が抑制することが判明した。これらの結果は、ノビレチンがT細胞活性化に伴う増殖反応およびサイトカイン産生(IFN-gamma, IL-2, IL-10)を抑制する結果と一致した。パスウェイ解析結果でIL-4産生に関わる分子経路候補が絞り込めたので、これらの分子遺伝子の発現を測定すると共に発現のノックダウンにより関連性を明らかにしてい予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでノビレチンはT細胞活性化に伴うサイトカインを負に制御するが、IL-4産生は特異的に亢進することが判明している。今回の研究で新たに判明したことは以下の3点である。1)IL-4はヘルパー2型反応に関わるサイトカインである。IL-4と作用が類似するIL-13産生について検討を行ったが、ノビレチンはIL-13産生に影響を及ぼさなかった。2)産生亢進のメカニズムを調べるためにIL-4遺伝子のプロモーター活性について検討を行った。ノビレチン処理を行ったEL-4細胞を抗CD3抗体により刺激を行ったところ、対照群に比べルシフェラーゼ遺伝子発現が亢進していた。そのため産生亢進のメカニズムとして転写レベルでの制御が示唆された。3)DO11.10マウス脾細胞を刺激しCD4+細胞を精製しRNAの抽出を行った。mRNA発現の網羅解析を行ったところ多くの遺伝子発現がノビレチンにより負に制御されていた。これらのことよりおおむね順調に進展していると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
mRNA発現の網羅解析結果からT細胞活性化に関わる遺伝子が抑制することが判明した。これらの結果は、ノビレチンがT細胞活性化に伴う増殖反応およびサイトカイン産生(IFN-gamma, IL-2, IL-10)を抑制する結果と一致した。パスウェイ解析結果でIL-4産生に関わる分子経路候補が絞り込めたので、これらの分子遺伝子の発現を測定すると共に発現のノックダウンにより関連性を明らかにしていく。
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Causes of Carryover |
本年度の研究費必要な消耗品が予定より少額で賄えたため、次年度使用額が生じた。今年度は細胞株を用いた遺伝子導入及び遺伝子発現ノックダウン実験を計画しており、多くの消耗品費用を必要とするので昨年度分として請求した研究費とあわせて使用する。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Polymethoxylated flavone sudachitin is a safe anticancer adjuvant that targets glycolysis in cancer-associated fibroblasts.2022
Author(s)
Chen S, Nishi M, Morine Y, Yohshikawa K, Yokunaga T, Kashihara H, Takasu C, Wada, Y, Yoshimoto T, Nakamoto A, Sakai T, Shimada M.
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Journal Title
Oncology Letter
Volume: 24
Pages: 236-242
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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