2022 Fiscal Year Research-status Report
栄養指導における食品の「手触り感」を体感し「見える化」できるIoT食器の研究開発
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22K11748
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
三原 法子 山形大学, 地域教育文化学部, 講師 (80533687)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 知親 山形大学, 大学院理工学研究科, 助教 (50375317)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | IoT食器 / 見える化 / 栄養指導 / プロトタイプ |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、AI(人工知能)による献立作成や食事診断への応用が進んでいる。そのため、今後IT技術による業務分担・協業を念頭に、率先してIT技術を活用できる管理栄養士を育成することが必要となる。そこで、本研究は、サービスデザインで提案された「DishELa(仮称)」のアイデアを基に、病院・介護福祉施設の管理栄養士を対象とした、IT活用に向けての事前アンケートを実施し、「インテリジェンスな食器」による栄養指導への活用を検討し、そのプロトタイプの試作・検証・実装化を目指し、有効性を示すことを目的とする。 2022年度は、山形県内の病院および介護福祉施設の管理栄養士を対象にアンケート調査を行い、アンケート結果の解析中にある。また、山形県栄養士会理事会の意見を反映した、プロトタイプ1号機を製作した。これについては、第49回山形県公衆衛生学会にて口頭発表済み。 次いで、プロトタイプ1号機に盛り込むための塩分等のデータを女子栄養大学出版社へ依頼中にある。 研究施設は、解析ツールによるデータ収集・蓄積・分析も運用できる状態にあり、実装化に向けた整備と研究を進めている状況にある。 今後、プロトタイプ1号機を改良した2号機を製作し、協力病院・介護福祉での検証と山形県栄養士会対象に「見える化」IoT機器活用の勉強会開催および実装化を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、2021年度に既にプロトタイプ1号機の試作を行っていたこと、また、アンケート調査を山形県栄養士会から送付したため、計画がスムーズに進行し、プロトタイプ1号機の製作ができた。アンケート調査の解析も終了し、プロトタイプ2号機の試案も済んでいる減少にある。しかし、女子栄養大学出版社へ依頼中の塩分のデータの料金が100万を超えるため、違う方法を検討中にある。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、 ①プロトタイプ2号機の製作 ②協力病院・介護福祉での検証 ③その機器の入力する塩分や栄養データの入手先の再選定
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Causes of Carryover |
当該助成金303,349円が生じさせたのは、これから製作するプロトタイプ2号機への料理ごとの塩分量等のデジタルデータと著作権料の一部に当てるためである。1栄養素2,000円×764項目⇒1,528,000円+デジタル化作業料50,000円(女子栄養大学出版部からの見積)と、予算額を大幅に超える見積額であるため、今後、料理項目を126項目までに減らし選定する予定である。また、翌年度分として請求した助成金は、80万円をプロトタ製作部品に使用し、20万円ではSPSS Statistics 29.0.1の購入予定にある。
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