2022 Fiscal Year Research-status Report
心肥大関連タンパク質TWEAKRの新規相互作用に焦点を置いた心肥大機構の解明
Project/Area Number |
22K11766
|
Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
前西 修 近畿大学, 医学部, 講師 (20298946)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 敬夫 近畿大学, 医学部, 助教 (00441006)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 心肥大 / 高血圧 |
Outline of Annual Research Achievements |
高血圧性疾患の大半を占める心肥大に対して、降圧薬による治療でも改善がみられず、心肥大が増悪する例も多く存在する。従って、心肥大に対して直接的な作用をもつ新たな治療標的を選出する必要があると考えられる。治療標的となりうる可能性のある心肥大関連タンパク質を模索していた中、タンパク質発現量と心肥大進展との間に密接な関係がある心肥大関連タンパク質を明らかにした。更にこのタンパク質の新規の相互作用タンパク質が存在することを発見した。本研究では、心肥大関連タンパク質の新規相互作用タンパク質を介した心肥大機構の解明を行うとともに、心肥大関連タンパク質を標的とした直接的な心肥大治療薬の探索を行う。 R4年度は、高血圧ラットを用いた心筋(左室壁)における呼吸鎖への影響の検討を行ったが、[進捗状況]に示した理由により遅れが生じている。現在問題は解決しているので、早急に進めていく。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究で使用するラットが交配上の問題で必要数確保できなかっため、予定していた実験に遅れが生じた。この問題は、予期できないため、通常より交配数を増やすことにより現在は解決している。
|
Strategy for Future Research Activity |
遅れが生じている実験に関しては、問題が解決したため、早急に行う。R5年度では、2種類のATP合成酵素の完全精製(両者が混じりあうことがない)を行うための更なる条件検討を進める。精製酵素を用いた膜への再構成を行うことで活性測定試験等に供し、分子レベルでの機能解析を進めていく。
|
Causes of Carryover |
[進捗状況]に示した理由により実験が遅れたため、試薬の購入を差し控えた。現在は、生じた問題も解決したため、使用額が増加していく。
|
Research Products
(1 results)