2022 Fiscal Year Research-status Report
Preventive effect of intermittent fasting against diabetic retinopathy and its mechanism
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22K11767
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
石丸 侑希 摂南大学, 薬学部, 講師 (80611607)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 糖尿病網膜症 / 断続的断食 / 予防療法 / 網膜神経変性 / 網膜神経障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病網膜症は、糖尿病合併症の一つであり、病態初期から網膜神経変性が生じることが知られている。この神経変性は、失明をもたらす網膜微小血管障害を引き起こす要因になることが明らかにされていることから、網膜神経変性を抑制する治療法の開発が期待されているが、現在のところ、糖尿病によって障害された網膜神経細胞をもとに戻す治療法や網膜神経変性を未然に防ぐ予防法は確立されていない。本研究では、1日の中で食事可能な時間を制限する食事法であり、生体環境の正常化を誘導することが報告されている「断続的断食」の糖尿病網膜症予防法としての有用性を明らかにすることを目的に検討を行っている。本年度は、1型糖尿病モデルマウスであるAkitaマウスで生じる網膜機能の低下に対する断続的断食の効果について検討を行った。断続的断食は、24時間の内、16時間の絶食と8時間の自由摂食を毎日繰り返すことにより実施した。網膜機能は、網膜電図測定器により評価した。その結果、自由摂食を続けたAkitaマウスに比べて、断続的断食処理を行ったAkitaマウスでは、網膜機能の低下が明らかに抑制されることを見出した。また、16時間絶食直後のAkitaマウスでは、血糖値の低下がみられること、さらに、断続的断食を継続して行ったAkitaマウスでは、自由摂食を続けたAkitaマウスに比べて、ヘモグロビンA1c (%)が低値を示すことを明らかにした。今後は、断続的断食による網膜神経保護効果の機序について明らかにすることを目的に研究を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
断続的断食を行った糖尿病モデルマウスで網膜機能低下の抑制がみられたため
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Strategy for Future Research Activity |
断続的断食による網膜神経保護効果の機序について明らかにする。具体的には、網膜神経保護に関わる因子の遺伝子やタンパク質の発現変化について検討を行う予定である。
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Causes of Carryover |
当初計上していた予算より支出を抑えることができたため。残額は、翌年度の助成金と併せて研究計画に基づき使用することで、検討内容の充実化を図る。
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