2022 Fiscal Year Research-status Report
乳児期の栄養法は食物アレルギーを予防できるのかー腸内環境の免疫機能への影響ー
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22K11773
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
原 モナミ 筑波大学, 附属病院, 病院助教 (30835682)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 恵美子 筑波大学, 医学医療系, 教授 (40344882)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 乳児 / 腸内細菌 / 免疫機能 / 食生活 / 有機酸分析 / 食物アレルギー |
Outline of Annual Research Achievements |
乳児期の栄養法がアレルギー疾患の発症に及ぼす影響について、腸内環境と免疫機能に着目して研究を行っている。令和4年度はアンケートおよび検体の収集、フローサイトメトリーによる免疫細胞解析、便中有機酸分析を実施した。 149名(男児76名女児73名)の参加者から分娩方法、出生歴、両親のアレルギー歴、授乳状況などについてアンケートにより情報収集した。参加者はすべて正期産で、出生体重の平均は3064g、36名(24%)が帝王切開で出生した。 2023年5月10日までに107名(60%)が生後12か月の受診を終え、医師の問診により診断された牛乳アレルギーは4名(2.7%)、鶏卵アレルギーは8名(5.4%)であった。84名は生後12か月時に採取した血液で免疫細胞解析を行った。また、44名から生後1か月時に便を採取し、そのうち35名は生後12か月時にも同検体を採取した。すべての便検体において有機酸分析(コハク酸、乳酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸)を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画では、令和4年度・5年度にアンケートおよび検体の収集、免疫細胞解析、便メタゲノム解析、便中有機酸分析を実施する予定であり、現時点で便メタゲノム解析以外の解析が終了している。
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Strategy for Future Research Activity |
便検体から微生物DNAを抽出し、次世代シーケンサーを用いてメタゲノム解析を行う。 実験で得られたデータについて詳しく解析をすすめていく。
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Causes of Carryover |
メタゲノム解析にかかる物品を未購入のため。令和5年度中に使用する予定である。
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