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2022 Fiscal Year Research-status Report

ナッジ理論に基づくメンタルヘルスプロモーション・アプリケーションの開発および評価

Research Project

Project/Area Number 22K11777
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

上地 広昭  山口大学, 教育学部, 教授 (60367084)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywordsポジティブ心理学介入 / 強みの活用 / 3つのよいこと / 感謝の手紙 / スマートフォン
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、メンタルヘルスプロモーション(Wellbeingの向上)を目指すスマートフォン用アプリケーション「ポジティブライフ2」の開発を行った。本アプリケーションでは、Wellbeingの向上に有効であるとされる代表的な3つのエクササイズ(「強みの活用」、「3つのよいこと」、および「感謝の手紙」)の実施状況について入力できる。また、入力結果のグラフ表示、他の参加者の達成状況の表示、および他の参加者からの「いいね!」の評価を受けることも可能である。入力データは蓄積され、いつでも過去のデータを閲覧することができ、これにより時系列でのデータの変化を意識することができる。また、セルフモニタリングを継続的に行わせるための工夫として、ゲーミフィケーションにおける「ポイント」、「バッジ」、および「リーダーボード」の要素についても、次の要領で本アプリケーションの中に取り込んでいる。1) ポイント:「強みの活用」、「3つのよいこと」、および「感謝の手紙」を1つ実行するごとに1ポイント加算される、 2) バッジ:獲得したポイントに応じて画面上のアイコンの冠の色が変化する、3)リーダーボード:すべての参加者のポイントが毎日表示される。
また、管理者は、WEB上の管理画面を通じて、次の業務を行うことができる。1)参加者の入力状況の確認、2)参加者の氏名(ニックネーム)や性別など基本属性の登録、3)紙面調査の結果決定した5つの強みの登録。
本アプリケーションの効果検証については2023年度の研究計画に組み込んでいる。効果検証にあたっては、大学生50名程度を対象に2週間実施する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度は、Wellbeingの向上を目指すスマートフォン用アプリケーション「ポジティブライフ2」の完成を目指した。2022年4月から7月にかけて、以前開発した「ポジティブライフ1」などを参考にしながらアプリケーション内容の精査を行った。8月以降は本格的なシステムの開発に入った。その結果、予定通り2023年3月までには本アプリケーションの雛形が完成した。現在、「ポジティブライフ2」を試行し、アプリケーション利用にあたっての種々の問題点(ログイン時の入力の負担、システムエラー、操作性の改善点など)を洗い出しているところである。

Strategy for Future Research Activity

2023年度は、大学生を対象に、「ポジティブライフ2」を活用しながら「強みの活用」、「3つのよいこと」、および「感謝の手紙」がwellbeingに果たす効果について検証を行う。5月-6月にかけて、大学生50名程度を対象に実施予定である。また、スケジュールに余裕ができ、対象者を確保できた場合、2023年末に、中高年者を対象とした本アプリケーションの効果検証も追加で行う予定である。中高年者を対象とした介入研究では、こちら側でSIMフリー携帯電話を準備し、それを貸し出すことも計画している。SIMフリー携帯電話は、月ごとの通信料の精算が行えるため、スマートフォンを一定期間内だけ使用することが可能である。

  • Research Products

    (4 results)

All 2022

All Journal Article (4 results) (of which Peer Reviewed: 4 results,  Open Access: 4 results)

  • [Journal Article] 感情調整および行動変容技法を用いたパワハラ防止リーフレットの開発2022

    • Author(s)
      竹中晃二, 上地広昭, Ong Wei Ling, 石川菜々子, 佐藤ちはる
    • Journal Title

      ストレスマネジメント研究

      Volume: 18(1) Pages: 35-41

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] スポーツにおけるジェンダー・スティグマ意識と実施経験の関係2022

    • Author(s)
      桑重千聖, 上地広昭
    • Journal Title

      山口県体育学研究

      Volume: 65 Pages: 1-7

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] スマートフォンの使用制御を目的としたコミットメント介入が日常行動に与える影響2022

    • Author(s)
      上地広昭, 竹中晃二
    • Journal Title

      山口県体育学研究

      Volume: 65 Pages: 34-39

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] 心身の健康増進を狙ったeHealth介入の効果2022

    • Author(s)
      上地広昭, 島崎崇史, 竹中晃二
    • Journal Title

      ストレスマネジメント研究

      Volume: 18(1) Pages: 25-34

    • Peer Reviewed / Open Access

URL: 

Published: 2023-12-25  

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