2022 Fiscal Year Research-status Report
高齢糖尿病患者のフレイル対策に焦点化した栄養ケア方法の確立に資する実態調査研究
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22K11821
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
本川 佳子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (60782026)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 地域在住高齢者 / 糖尿病 / フレイル |
Outline of Annual Research Achievements |
今後さらなる高齢化が見込まれる我が国では、フレイル対策が地域包括ケアの柱の一つに位置付けられている。このフレイルの発症、重症化に大きく影響し、またフレイルへと進む悪循環を示すフレイルサイクルの加速因子となる要因の1つに糖尿病がある。糖尿病が強く疑われる者および可能性がある者の割合は高齢期で約4割と最も高く、common diseaseであり、本邦における栄養上の大きな課題となっている。しかし、高齢糖尿病患者のフレイル対策に焦点化した栄養ケアの方法は未構築であり、エビデンスに基づいたケア法の考案および臨床への実装化が喫緊の課題である。そこで本研究は、地域高齢者を対象としたコホートデータをもとに、高齢糖尿病患者に対する栄養因子に着目したフレイル予防ストラテジーを構築することを目的に、介入も含めた調査研究を実施する。具体的には、<1>糖尿病(疑い含む)高齢者においてフレイルの発症および重症化に、栄養関連指標(食欲、食品摂取多様性など)が及ぼす影響の実態把握、以上の結果に基づき<2>糖尿病(疑い含む)高齢者を対象としたフレイル予防のための包括的栄養アプローチ(食品摂取多様性含む)の方法の考案、以上の工程で実施している。 2022年度は地域在住高齢者約2000名を対象とした包括的調査事業(お達者研究および新規コホートフィールド)において、糖尿病に関する要因(課題)検討を目的に以下の調査項目についてデータ収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
先行研究のデータ収集を終了し、地域在住高齢者のデータ収集について目標を達成した。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度の調査結果とデータ結合を行うために2023年度に実施するコホートデータの収集を行う(お達者研究)。また2022年度に得られたデータの横断的な分析およびスコーピングレビューに基づき、フレイル予防のため食品摂取の多様性を中心とした栄養介入のプレ包括的アプローチの方法を検討し、当研究所が実施するお達者健診に参加した地域在住高齢者を対象に必要なデータの収集および希望者を募り(約50名)プレ介入を行い、修正を加える。
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Causes of Carryover |
レイル予防のため食品摂取の多様性を中心とした栄養介入のプレ包括的アプローチの方法を検討するために、ツール作成を行う予定であったが、レシピの検討、調理、試食が新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっている。 また調査実施にあたり、管理栄養士の雇用をすすめていたが、新型コロナウイルスの影響(ワクチン接種の有無等)により、適切な人材確保が難しかった。 上記の点については、現在も進行中であり、次年度の使用が不可欠である。
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