2023 Fiscal Year Research-status Report
高齢糖尿病患者のフレイル対策に焦点化した栄養ケア方法の確立に資する実態調査研究
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22K11821
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
本川 佳子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (60782026)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 地域在住高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、2022年度のベースラインと比較する目的で、郵送調査を含めて1850名を対象に調査を行った。 2022年度実施のベースラインとデータを結合し、データセットを作成の後、フレイルに関連する要因を分析した。その結果、食品摂取多様性および食欲が糖尿病を有する高齢者のフレイルと関連していた。一方で、食欲と食品摂取多様性スコアは強い相関関係を示していることから、食品摂取多様性に着目し、プレの介入研究を行うこととした。対象者をリクルートし、アプリを活用したプレ介入を3ヶ月間行った。その結果、feasibilityは約8割と高く、応用可能性が高いことが明らかとなった。 今後は最終年度に向けて、栄養の複合プログラムによる包括的アプローチ方法を完成させ、フレイルに対する栄養因子に着目した予防ストラテジーを構築する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルスの影響は残っていたが、医療職種と連携した研究事業を計画し、大きな問題はなく、計画通りに実施できた。
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Strategy for Future Research Activity |
現在本邦で進められているフレイル対策への重要な基礎資料とするべく、コホート研究の結果をもとに高齢糖尿病患者におけるフレイル発症のリスク因子や背景要因を食品摂取の多様性を中心に明らかにし、フレイルに対する栄養因子に着目した予防ストラテジーを構築する。
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Causes of Carryover |
計画実施自体は問題なく進行した。 2023年度の計画の一部を2024年6月実施の国際栄養学会議で発表のため、旅費分が次年度使用となったため。
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