2023 Fiscal Year Research-status Report
腸内細菌の太りやすさ、やせやすさに及ぼす作用メカニズムの解明
Project/Area Number |
22K11888
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Research Institution | Kagawa Nutrition University |
Principal Investigator |
蒲池 桂子 女子栄養大学, 付置研究所, 教授 (20365810)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 明 女子栄養大学, 栄養学部, 名誉教授 (70171733)
石原 理 女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (70176212)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 腸内細菌 / 健康プログラム / ダイエット |
Outline of Annual Research Achievements |
本大学である女子栄養大学所属 栄養クリニックで行っている『ヘルシーダイエットコース』では、6か月の減量プログラムを行っている。平均的に期間中に3㎏程度の減量が見込まれているが、なかには、まったく変化のない場合や、10㎏以上減量する場合もある。近年、肥満の場合と痩せの場合で、ヒトの腸内細菌叢の特徴的な相違が指摘されている。そこで、ヘルシーダイエットコース参加希望する男女を対象に腸内細菌叢および短鎖脂肪酸を検査し、太りやすさやせやすさとの関連を検討する。 コロナ禍の影響が続いた。そのために被検者の募集が困難であった。それでも、2023年5月から10月にかけて研究対象となる健康プログラムを行った。昨年度は基本的なメソッドは同じでも完全なリモートで行ったため、腸内細菌叢についての検査は実施できたものの、採血等の実施を行うことができなかった。しかし、今年度は、採血及び腸内細菌叢の検査を実施した。 4月から9月および11月から2024年3月までの期間で健康プログラムを実行した。その際に、プログラム介入前後で腸内細菌叢検査および採血検査、身体計測、食事記録3日間の分析を行った。 実験計画では、春の5カ月および秋からの5カ月のプログラムを実行する予定であったが、それぞれ、春は4名、秋は1名の被検者のみの参加となった。実施については、基本的なメソッドは変わらずに行うことができた。2024年最終年度に向けて、集めた被検者データ分析考察を実施予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
被験者の募集がコロナ禍の影響で昨年度に引き続き困難であった。コロナ禍のために自宅待機や在宅リモートワークが続いていたためか、難しい状況であった。しかし健康プログラム自体は、人数が少ない中、当初予定をしていたコロナの影響を受けないプログラムを再構成して、リモートで参加できる日程と実際に通所して、食事を提供する日程を組み合わせて行い、臨床検査および腸内細菌叢の検査を行った。ただし被検者人数としては、分析ができる人数には達していないため、次年度に被検者を増やす計画を検討した。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、最終年であるが、健康プログラムを実施している。2024年4月の募集では、被検者も増え、完全出席型の従来プロトコールに沿ったメソッドを実施できる見込みとなった。6か月のプログラム終了後に検査データの分析を行い、これまでの被験者データとともに考察を行って、学会発表を予定したいと考えている。
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Causes of Carryover |
初年度コロナ禍の影響で、健康プログラムの実施自体ができなかったり、規模を縮小しリモートのプログラムを構成しなおすも、血液検査のできない状況があるなどの状況が続いた。さらに、2年目には、健康プログラムを再開したものの、被検者自体が集まらず研究分析を行うに足りる人数を確保することができなかった。コロナ禍が落ち着き、また健康プログラム自体のメソッドも来所型に変更した今年度に分析可能な人数の被検者を集めて研究を継続させたいと考えている。
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