2023 Fiscal Year Research-status Report
味覚とおいしさの新規測定法の開発とそれを用いた食嗜好の年齢横断的研究
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22K11893
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Research Institution | Kio University |
Principal Investigator |
上地 加容子 畿央大学, 健康科学部, 教授 (50390208)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 隆 畿央大学, 健康科学部, 教授 (60028793)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 味覚検査法 / 顔面表情解析 / 嗜好学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
健康な幼児から高齢者までを対象に、同一の方法で味覚の閾値を求め年齢横断的に比較することを目的とした研究を行っている。当初、溶液を用いた畿央大学式味覚測定法を開発したが、その後改良を行い、簡便で保存性に優れ、運搬しやすい味覚測定法を開発しているところである。以前の溶液を用いた畿央大学式味覚測定法と現在開発中の簡便な畿央大学式味覚測定法を官能評価で比較検討を行い、味強度,閾値について概ね同様の結果が得られたことから、同等の有用性があると判断し、今後は新規の畿央式味覚検査法を用いて、対象者を募り実験を行う予定である.実験を効率よく行うために、新規の畿央式味覚測定法の検査キットの作成を担ってくれる企業を現在探しているところである。おいしさの評価は主観的評価に基づく官能評価法が広く用いられているが、個人の主観的な判断によるため、種々の環境因子により影響をうけやすいなどが問題とされてきた.本実験ではおいしさの評価を官能評価に頼らない顔の表情をもとにした客観的な評価方法が確立できれば,上記の問題を解決できるのではないかと考え、AI技術を活用した顔の表情の感情解析を行い、おいしさ・まずさの判定手段となりうる客観的評価法の確立を目指している。各種味溶液を摂取したときの感情項目を数値化し、摂取した溶液のおいしさの評価との分析を行い、顔面表情から嗜好度を予測する計算式を求め、別の被験者に別の刺激を与えたときに生じる顔面表情をこの式に代入した時の予測値と実測値とを比較検討した結果を論文にまとめることができた。幼少期の嗜好学習獲得とその保持に関する研究は、人員不足から2023年度は実施できなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新規の畿央式味覚検査法を用いた実験を効率よく実施するために、測定キットを外注できる企業を探しているが、作成条件などの折り合いがつかず難航している。そのため、新規の畿央式味覚検査法を用いた実験は予定よりやや遅れている。ラットの実験は人員不足から2023年度は実施できなかった。AI技術を活用したおいしさの顔面表情解析は順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
味覚の閾値に関する研究では、今後は新規の畿央式味覚検査法を用いて、対象者を募り実験を行う予定である。そのために、測定キットの作成を外注できる企業を引き続き探す予定である。 AI技術を活用した各種味溶液を摂取したときの顔面表情解析は、おいしさ・まずさの客観的評価法として確立するために、対象者を変更して、追加の実験を行う予定である。 幼少期の嗜好学習獲得とその保持に関する研究は、人員の確保ができ次第、成熟ラットの味刺激の違いによる嗜好性の実験を行い、幼少期と成熟期との嗜好性の違いを学会発表及び論文投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
味覚検査法の測定キットの外注先を探しているが、こちらの意向に沿った企業が見つからなかった。そのため、外注費用を2024年度に先送りする。また、2024年度に学会発表を行う予定で、その費用を2024年度分として請求する。
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