2022 Fiscal Year Research-status Report
ハイパースペクトル画像の実応用とサイバー環世界の構築
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22K12081
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
小篠 裕子 東京電機大学, システムデザイン工学部, 准教授 (20782098)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ハイパースペクトル / 画素毎分類 / 三次元モデル / 色空間 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,これまでのコンピュータビジョン技術では,実現することが困難であった様々な課題について,ハイパースペクトル画像を利用した解決手法を検討,提案し,ハイパースペクトル画像の可能性と問題を明らかにするものである.
本年度は,特に,画素毎分類タスクを主な研究対象とした.画素毎分類とは,1画素のみの情報を用いて,各画素を分類するタスクである.一般的に広く使われているRGB画像では不可能であるタスクである.従来のハイパースペクトル画像を用いたコンピュータヴィジョン研究では,衛星画像のハイパースペクトル画像を対象とした画素毎分類の研究が進められているが,それ以外のコンピュータビジョンタスクについては進められていない.
本年度は,一般物体や生体をハイパースペクトルカメラで撮影し,構築したハイパースペクトルデータセットを用いて,画素毎分類研究を実施し,その成果を発表した.画素毎分類研究の分類対象は,青果物や日用品などの一般物体や,人の手などの皮膚画像などとした.また,サイバー環世界システム構築に向けて,VR空間での色の表現の仕方,実画像における三次元画像モデル構築についての研究成果も発表した.サイバー環世界システムは実画像を用いる.本研究課題遂行には,ハイパースペクトル画像処理に関する研究のみならず,実世界を三次元モデル化するような三次元画像処理技術も必要となる.これらの研究より,本研究にて目標としているサイバー環世界システムの構築に必要な要素技術のベースが揃った状態であると言える.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度に計画していた通り,サイバー環世界システム構築に向け,ハイパースペクトル画像を用いた画素毎分類などの画像処理研究や,実画像をVRシステムにて用いるための三次元画像処理技術の研究を実施した.更に,計画にはなかったが,今後,サイバー環世界システム構築に向けて必要になるだろう,サイバー環世界における色空間構築研究も開始した.
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Strategy for Future Research Activity |
本年度までに開発してきた要素技術を生かして,サイバー環世界システムを構築する.
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Causes of Carryover |
ハイパースペクトル画像を撮影する際に,ハイパースペクトルカメラをレンタルすることを検討していたが,ハイパースペクトルカメラを別研究課題にて設備として導入することができたため,その分の費用が発生しなかった.しかしながら,想定よりも,本研究において必要となるGPUマシンスペックや三次元カメラのスペックが高くなったため,次年度にその費用が発生する予定である.また,計画していた国際会議に不採録であったため,出張費も計画よりも低くなってしまった.再投稿し,次年度の発表費として使用予定である.
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Research Products
(5 results)