2022 Fiscal Year Research-status Report
東南極氷床における表面質量収支に対する氷床表面地形の影響
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22K12364
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Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
津滝 俊 国立極地研究所, 先端研究推進系, 助教 (40706371)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 南極氷床 / 表面質量収支 / UAV |
Outline of Annual Research Achievements |
南極氷床上S16観測拠点からドームふじ基地に至る内陸ルートを含む、東南極ドローニングモードランド地域において、氷床表面地形及び1990-2022年の主風向に関するデータセットを整備した。氷床表面地形の解析には、複数の衛星高度計データをコンパイルして公開されている、格子状氷床表面高度データを用いた。主風向の解析には、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)が作成・配信するERA5の月平均値を用いた。表面質量収支データの観測期間に合わせて、氷床表面地形と主風向の平均断面曲率を解析し、表面質量収支との空間的相関関係を評価した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
氷床表面微地形の空間分布の評価については、近赤外レーザー距離計の購入を延期したため、南極氷床上での測量も延期とした。卓越風向と氷床表面微地形の関係においては、気候再解析データの整備、および断面曲率解析を実施しており、概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
近赤外レーザー距離計による氷床表面微地形測量の実施が遅延する見込みのため、代替として回転翼UAVによる空中写真撮影、およびSfM解析による数値標高モデルの作成を計画する。
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Causes of Carryover |
近赤外レーザー距離計の購入を翌年度以降に延期した。次年度使用額は翌年度以降において、近赤外レーザー距離計の購入に使用する見込みである。
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Research Products
(5 results)