2023 Fiscal Year Research-status Report
ヒト遺伝子破壊株を用いた高LET線誘発DSBの修復とゲノム情報への影響の解析
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22K12368
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
黒沢 綾 群馬大学, 大学院理工学府, 助教 (70505867)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 淳史 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (30707633)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | DSB修復 / 高LET線 / NHEJ / TMEJ |
Outline of Annual Research Achievements |
高LET(linear energy transfer: 線エネルギー付与)線は、X線などの低LET線よりも複雑な構造のDNA二本鎖切断(double-strand break: DSB)を誘発する。ヒト細胞は非相同末端連結、相同組換え、代替末端連結の3つのDSB修復経路を備えているが、高LET線誘発DSBの修復を担う経路や修復に伴うゲノム情報の変化は不明である。高LET線誘発DSBによる影響を明らかにするため、今年度はHT1080より作製した遺伝子破壊株の重粒子線とX線の感受性を解析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
HT1080より作製した遺伝子破壊株を用いて、研究計画にしたがっておおむね実施することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
重粒子線を照射したHT1080由来遺伝子破壊株の染色体を解析し、X線照射による染色体異常との比較や修復経路欠損による特徴を明らかにする。
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Causes of Carryover |
2023年度に実施した感受性試験に多量のプラスチック消耗品や培地を必要としたため、20万円を前倒し請求した。実験の継続に必要な試薬・消耗品類の購入をできたため、余剰分を今年度分に計上した。今年度予算はこの余剰分とあわせ実施する。
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