2023 Fiscal Year Research-status Report
Bottom-up lifestyle innovation based on narrative approach and stabilizing mechanism
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22K12504
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Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
古川 柳蔵 東京都市大学, 環境学部, 教授 (60420006)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ナラティブ / 行動変容 / ものづくり / 食 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、地方住民から利便性を重視する都市住民にどのような情報を対話モデルで提供することにより意識変化や行動変容、その持続性を促すか、どの程度の効果があるのかについて明らかにするものである。対象分野は、食及びものづくりにかかわるライフスタイルとし、行動変容を促す方法にはナラティブ・アプローチを用いる。具体的にはライフスタイル転換のテーマに関して従来から被験者に存在するドミナント・ストーリーをオータナティブ・ストーリーに変えるためにあらかじめ設計された対話モデルを構築して用い、被験者の中でライフスタイルの意味づけが変化した段階で対話を終了し、対話前後の意識や行動変容を分析する。意識や行動変容のプロセス分析についてはオントロジー工学を用いた行為分解木及びアンケートによる多変量解析により分析する。本年度は、未利用資源を活用する意味やプロセスについて地方の産地から都市住民へ情報発信し、その未利用資源を活用したものづくりを体験できるWSを開催し、対話を通して都市住民に未利用資源を活用したものづくりをすることに関する新たな自分の物語をイメージしてもらい、住民にとっての未利用資源活用の新たな意味づけや意識への定着を促すために、日本の複数地域において、食及びものづくりに関するナラティブ事例をヒアリング調査により6事例収集した。具体的に、人がどのようなナラティブをもって丁寧な食やものづくりをしているのか、それらのナラティブについて、オントロジー工学の行為分解木作成により行為、方式、不具合プロセスなどから成る概念構造の制作を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ものづくりに関するナラティブの実証研究へ移行する段階でありおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
食及びものづくりに関するナラティブ事例を行為分解木で記述し、どのような構造をしたナラティブ情報を提供することにより、どのように意識、行動、価値観が変化するかについて分析する。
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Causes of Carryover |
ヒアリング調査及び分析に重点を置き、ワークショップ開催を次年度に実施することにしたため。
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