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2024 Fiscal Year Research-status Report

The Impact of Expanding Employment of Foreign Workers on Agriculture : A Comparative Study on the Sustainability of Rural Communities in Japan and Korea

Research Project

Project/Area Number 22K12517
Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

深川 博史  東海大学, 文理融合学部, 特任教授 (30199153)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 水野 敦子  九州大学, 経済学研究院, 准教授 (10647358)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2027-03-31
Keywords韓国 / 日本 / 農業雇用 / 外国人労働力 / 労働力需要の季節変動 / 季節勤労者制度 / 特定技能 / 地域間の労働力融通
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、外国人労働力の受入れの際の、農業労働力需要の季節変動における、日韓両国の対応解明が課題の一つであった。本年は、日本、韓国、タイを訪問調査し、公的機関においてヒアリングを行うことで一定の成果が得られた。それらの一部は、研究分担者との共著論文において公表した。
前年までの調査では、労働力需要の季節変動に、韓国は農繁期中心の外国人受け入れで対応し、日本は、冬季の作物栽培で就労機会を作り、通年の外国人雇用を実現していることが明らかになった。本年は、これに加えて、地域間の労働力融通による労働力需要変動への対応を調査した。
受け入れ制度は、韓国が農繁期中心の受け入れ制度を創設し、日本は1年単位の周年受入れを続けている。これには、冬の厳寒期の長い韓国と、九州など温暖な地域を含む日本という、地理的条件の相違が反映されている。温暖な九州では、冬季に外国人の就労機会を作るために、冬季栽培により周年雇用体系を構築し、農地の有効利用が進んでいる。
さらに、本年の調査では、夏に北海道で農作業に従事した外国人労働者が、大挙して熊本に移動し、冬にトマトの選果場に就労していることが確認された。つまり、韓国は季節差に入国期間の限定で対応し、日本では、冬季の栽培による周年労働体系の構築や、地域間の労働力融通により対応している。換言すれば、韓国は、制度対応、日本は農業側の対応と類型化できる。
このような、日本類型が、韓国では存在しないことが、韓国政府の担当者との議論で明らかになっている。従来は、韓国方式が日本に先行していることが強調されてきたが、季節対応については、日本の現場対応は、注目すべき点がある。おそらく、このような季節性への農業対応は、日本以外の国々には知られておらず、日本方式として、英語論文等を通じて、国際情報発信していく必要があると考えられる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究3年目の2024年度は、従来の韓国・タイ調査を引き続き行うともに、日本国内の調査を行い成果が得られた。日本では先ず、コロナ後の特定技能に焦点を当て調査を行った。対象地域は熊本県である。熊本県農業は、外国人労働者の受入れで全国2位、トマトは1位である。調査対象は、季節性が大きく繁忙期に労働力需要の急増する農協のトマト選果場とした。選果場は季節性を緩和するために県内他地域、及び県外と労働力を相互に融通している。すなわち、夏季に冷涼な阿蘇地域の選果場で就労した外国人が、冬季に温暖な同県南部の八代地域で就労。また夏季に北海道で農業に従事した外国人が、冬季に温暖な同県南部で就労している。
前年までの調査では、労働力需要の季節変動に、韓国は夏季限定の外国人受け入れで対応し、日本は、冬季の作物栽培で就労機会を作り、通年の外国人雇用を実現していることが判明していたが、本年は、地域間の労働力融通による労働力需要変動への対応が確認された。この移動の仕組みについては、次年度以降に継続調査の計画である。
韓国では季節勤労者制度について、韓国政府法務省を訪問し担当官数名と長時間の議論を行った。外国人受け入れ制度は、政府管理という点で、韓国が日本に先行するが、担当官によれば、政府主導の政策運営は柔軟性に欠ける面があるとのことであった。受入れの困難に関わる日韓の共通点・共通課題は、東南アジアからの若年労働力の確保であり、東南アジアの経済成長と賃金上昇が両国の受入れに影響を与えていた。
そのような中で、韓国では、タイからの労働者受入れは安定していた。その原因を解明するために、タイ国農村を調査し、ある程度の背景事情を探ることができた。今後は、この点も掘り下げて、調査する予定である。

Strategy for Future Research Activity

次年度は、韓国の受け入れ自治体を訪問し、東南アジアからの外国人労働者の受入れ動向について調査を行う計画である。特に、東南アジアから多くの外国人を季節勤労者として受入れている、京畿道の自治体について、韓国政府担当官との情報交換を進めている。調査においては、季節勤労者制度の限界や、政府管理方式の柔軟性、東南アジアからの若年労働力の確保状況についてヒアリングを行い、日本との比較を行う計画である。また、新たな研究協力者として、韓国労働研究院の専門家にヒアリング予定である。韓国移民学会の会長を務める方であり、この方を中心に、韓国における研究ネットワークを広げていく。さらに、東南アジアから日韓への労働力送出の持続性に関わり、東南アジア周辺諸国との関係について、調査を進めたいと考えている。

Causes of Carryover

2024年度は、韓国の地方自治体や外国人労働者のヒアリングを計画したが、ヒアリング対象の十分な絞り込みができず、一部のヒアリングを見送った。ヒアリング未実施の自治体については、2025年3月の韓国法務部訪問で一定の情報を収集することができたため、次年度はその収集資料に基づき、韓国法務部の協力者と連絡を取りつつ、調査を実施する計画である。加えて、2024年度末に、韓国労働研究院の研究者について、研究協力の同意を得ることができたため、2025年度中に、労働研究院を訪問し、ヒアリングを実施するとともに、研究資料を収集する計画である。

Remarks

韓国経済研究
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/publications_kyushu/jkes
外国人労働者受入れ関連論文を含む学術誌のリポジトリ公開

  • Research Products

    (4 results)

All 2025 2024

All Journal Article (2 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Open Access: 2 results,  Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 熊本県の農業分野における特定技能外国人の受入れ ― JA 阿蘇及び JA やつしろの選果場に着目して―2025

    • Author(s)
      深川博史, 水野敦子
    • Journal Title

      東海大学文理融合学部紀要

      Volume: 3 Pages: 21-33

    • Open Access
  • [Journal Article] 韓国における食糧作物育成の現況と課題2025

    • Author(s)
      深川博史 ・高安雄一 ・ 黄在顕
    • Journal Title

      韓国経済研究

      Volume: 22 Pages: 61-53

    • Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
  • [Presentation] 日韓農村における半導体産業集積のインパクト2024

    • Author(s)
      深川博史
    • Organizer
      東アジア学会第34回大会
  • [Book] 韓国経済研究2025

    • Author(s)
      深川博史、安倍誠他
    • Total Pages
      70
    • Publisher
      九州大学

URL: 

Published: 2025-12-26  

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