2023 Fiscal Year Research-status Report
ニューロマーケティングによる観光プロモーション方法の検討:画像印象評価と効果検証
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22K12597
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
村上 嘉代子 (平野嘉代子) 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (90424895)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 敦子 (慶祐敦子) デジタルハリウッド大学, その他の研究科, 教授 (10337678)
沢田 史子 北陸学院大学, 社会学部(社会学科), 教授 (20456429)
MUHAMMAD NUR・ADILIN・BIN・MOHD・ANUARDI 広島大学, 情報メディア教育研究センター, 准教授 (30894208)
中村 真吾 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (50424809)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 画像印象評価 / 旅行動機付け / インバウンドプロモーション / 客観的評価 / 主観的評価 / 脳機能測定 / NIRS / SD法 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度はコロナ禍の影響により脳血流量変化を検証する被験者が集まらなかったことから2023年度の計画を前倒しして,日本語以外にタイ語のウェブサイトを構築し,5品の日本料理の異なる構図や容器の違い,撮影角度の違いを評価した.2023年度は英語,中国語,フランス語のウェブサイトの構築を行った.自動翻訳では意図した回答を得られるように翻訳が行われないこともあるため,日本語を熟知しているネイティブチェックを行った.計5か国語の評価実験サイトが出来上がり,ウェブのアンケートを実施した.しかしながら収集できた回答数が少なかったため,2024年度もアンケートの収集を行う.日本人とタイ人の結果をまとめて,自治体へ報告をし,国籍別に料理写真の構図や角度に好みがあるかもしれない,という結果に前向きなフィードバックを得た. 分析方法に関しては観光画像や画像の実験からのデータにより分析方法の改善を試みた.これまでは脳血流量の変化を補正を行ったデータにより比較していたものの,標準化したほうがより差をひっかくできることが分かったため,客観的評価(脳血流量と心拍)と主観評価(アンケート)の2つの評価を用いて分析する際に,zスコアによる分析を行った.脳血流量の変化だけでは何に対して変化があったのかが明確ではないため,アンケートやインタビューといった主観的評価を変更して用い,2つの視点から分析することでより正確な評価が得られることが分かった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計5か国語のウェブアンケートサイトを構築し,5品の日本料理の構図と撮影角度の違いによる印象評価の結果を回収している.他言語のウェブサイトの構築と外国籍の被験者からの印象評価アンケートの回収という点では,計画通りではあるが,データ数が少ないため,引き続き外国籍の被験者より回答を収集する必要がある.自治体からのフィードバックをいただけたことで,方向性や研究内容に関して問題ないことが分かった. 分析方法に関しては,より正確な評価が行える手法の検証ができたため,アンケートデータが十分に回収できた後に,zスコアを用いた分析を行っていく.
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Strategy for Future Research Activity |
日本へ訪問する訪日外国人客の国籍として韓国人がトップに入っているため,韓国語ウェブサイトを追加する必要性がある.2024年度の前半で韓国語を追加し,ウェンケートサイトの言語を6か国語とする.また,NIRSによる脳血流量変化の測定に関して,これまでコロナ禍により進んでいなかった外国籍の被験者による脳機能測定実験を行う予定である.最終年度となる本研究において,日本料理写真の構図や撮影角度に対して国籍別に好みや旅行の動機づけにつながる要因があるのかを生体情報といった客観的評価とSD法・インタビューでの主観的評価,そしてアンケートのみでの回答をまとめて学会での発表と論文投稿を行う.
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Causes of Carryover |
コロナにより海外からの留学生が少なく,外国籍の被験者への実験が行えなかったことによる謝金の支払いがなかったことや国際学会はハイブリットでの開催が多く渡航せずにオンラインで参加したことにより,渡航費や宿泊に伴う支出がなかったことによる.
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[Book] DX時代の観光と社会2024
Author(s)
沢田史子, 小越咲子, 伴浩美 , 大薮多可志
Total Pages
206
Publisher
近代科学社Digital
ISBN
978-4764906877