2023 Fiscal Year Research-status Report
Design approach for patients who continue to wear elastic stockings for the treatment of lymphedema
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22K12688
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
村山 祐子 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 准教授 (50726445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
臺 美佐子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (50614864)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | リンパ浮腫 / 吸湿速乾性 / ファッション性 / 持続性 / 弾性ストッキング / 着心地改善 / 夏用弾性ストッキング |
Outline of Annual Research Achievements |
先行研究にて製品化された弾性ストッキング「クールララ」の問題点を踏まえ、改善方法を探る一つの方法として、他社製品2点との比較実験を行った。比較した項目は、接触冷感・通気性・保湿性である。実験の結果、これら3点の製品の編地において、クールララがやや優位であるという数値が示された。しかし、実際の患者らや医療従事者らからは、クールララの編地の伸びの悪さが装着時に困難を感じさせるものであるため、継続的な日常の治療に取り入れづらいという見解がなされた。また、実験結果を分析した結果、長期的で継続的な治療に重要なのは、着装時のみに感じる接触冷感ではなく、通気性や吸湿速乾性であることが示唆された。したがって、今後の研究では、通気性や吸湿速乾性を追求する方向に切り替えることとなった。これまでの経過報告は、国際リンパ浮腫フレームワーク・ジャパン研究協議会学術集会にて、「リンパ浮腫患者に対する夏用弾性ストッキングの着心地改善に向けた改良とファッションデザイン性の向上」というテーマで口頭発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究として、どの部分に焦点を当て、どの部分を改善していくのかという点が明解になった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は上記で明らかとなった問題点を解決していく。具体的には、全国で実態調査を行い、リンパ浮腫患者らが、日常の装着治療でどの部分が困難であるのか等を明らかにする。 その上で丸編みや平編みなどの編組織の改良と素材の研究を行っていく。
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Causes of Carryover |
能登震災が起きた関係で、当初予定していた臨床見学などの出張を断念し、被災地での活動や支援などに専念した。このことから、出張費や出張先での臨床、勉強会などが延期となったため。今年度における臨床見学および実態調査などの費用に使用する計画である。
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