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2022 Fiscal Year Research-status Report

Community Design through Micro-public Construction in the Initial Phase of Apartment Complex Consolidation

Research Project

Project/Area Number 22K12698
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

籔谷 祐介  富山大学, 学術研究部芸術文化学系, 講師 (40730825)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords団地集約化 / コミュニティデザイン / 団地再生 / 共用空間 / オープンスペース / 地域活動
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、集約化事業が開始された集合住宅団地において、オープンスペースに気軽に人が集まることができるマイクロパブリック(超小規模地域コミュニティ拠点)を、団地内外居住者の協働により構築することで、集約化による移転居住者を含めた新たなコミュニティ形成が可能か検証し、その効果を解明することを目的としている。
2022年度は、マイクロパブリックの構築に向けた実証実験として、集会所で開催されている野菜市に合わせて、隣接するオープンスペースにテーブルと椅子を設置して団地住民の交流機会を創出する「いどばた会議」を開催した。参加者は60代から70代の女性が多く、若者との交流を期待していた。さらに、団地住民、高校生と連携し、マイクロパブリック構築に向けたプログラム開発のために、芸術と食をテーマにした実証実験「あけテラ芸術祭」を開催した。高校生や大学生との協働という点においては、特に団地住民があけぼのテラスを評価するポジティブな要因となっていた。また、団地外の人々が多数参加するプログラムを取り入れたことにより、団地に活気・賑わいが生まれたと捉えられている点は評価できる点であると考えられる。一方、芸術と食というプログラムの有効性に着目すると、団地外来訪者にとっては一定数評価されているものの、団地内からは芸術と食で構成されたプログラム自体は評価の対象となっていなかった。また、今後のあけぼの団地での活動への関与意向は、他の参加者と知り合うことやコミュニケーション機会の有無が影響することが明らかとなった。ここから、今後の展望として、芸術や食に関わらず団地外来訪者があけぼの団地に訪れたくなるプログラム検討と同時に、そのプログラムの中で団地住民との会話やコミュニケーションの機会が生まれるような配慮が必要であると考えられる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2022年度は試行期であり、実証実験を開催することでマイクロパブリック構築に向けた有用な知見を得られたことは順調に進められている点である。一方で、マイクロパブリック構築を補助する移動式屋台の設計および制作がまだ始められていない点、広報用のホームページ制作ができていない点は遅れている点である。そのため、「やや遅れている」と評価した。

Strategy for Future Research Activity

2022年度は、マイクロパブリック構築を補助する移動式屋台の保管場所の課題が解決しなかったため、設計・制作を進めることができなかった。一方で、UR・団地住民・本研究者らは毎月定例会議を開催しており、マイクロパブリック構築の必要性が高まっている。そこで、2023年度は保管場所として団地周辺の空間も視野に入れ検討し、具体的な設計・制作を行うとともに、実証実験によってその運用の仕組みやプログラムの有効性を検討する。

Causes of Carryover

次年度使用額が生じた理由は、屋台制作およびホームページ制作ができなかったからである。2023年度は、予定どおりワークショップや実証実験のための旅費・謝金を支出するとともに、2022年度に実施できなった屋台制作のための材料費・謝金、およびホームページ制作のための委託費として使用する計画である。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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