2023 Fiscal Year Research-status Report
中山間地域の遊休化施設の改修による小規模多機能型地域拠点モデルの提案
Project/Area Number |
22K12700
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
寺内 美紀子 信州大学, 学術研究院工学系, 教授 (40400600)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 地域コミュニティ / 遊休化施設 / 空き家 / 地域拠点 / 小学校跡地利用 / 福祉 / 公共文化施設 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、昨年度実施した地域拠点施設の実態調査をもとに①プログラムの検討を行い、②遊休化施設の一部を改修し、地域拠点施設のプログラムの一部を実施することで、それらの有効性を検討した。具体的には、長野県東筑摩郡筑北村の旧筑北小学校を対象に、福祉拠点と地域交流拠点を融合した施設の改修を提案し、設計競技に応募した。さらに、これらの実践として、小学校の音楽室に着目し、防音性能及びそのための内装デザインを活かすべく、昨今福祉ジャンル注目されているeスポーツの実践と地域交流を兼ねたeスポーツ交流室を改修設計し、地域イベントでの使われ方を検証した。 また、長野市権堂商店街を対象に空き家、空きビルなどの遊休化施設を調査し、この数年で移転が検討されている地域文化公共施設の一部を分散移転するシミュレーションための改修デザインを研究した。 以上は、小規模多機能型地域拠点モデル提案への前段階であり、モデル提案に必要な設計条件の整理と位置つけられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和5年度は、遊休化施設のポテンシャル(意匠面、立地環境面、耐久能力面)を分析し、小規模多機能型地域拠点プログラムの一部実施を目的としており、当初予定していた中山間地域と同様な地域の遊休化施設(小学校跡地)を対象に、ポテンシャル調査、プログラムの一部実施を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は、これまでの調査と実践の結果を融合し、有益度の高い遊休化施設ポテンシャルを指摘するとともに、それらを新旧住民融合施設に改修する場合の住民参加プロセスを改修デザイン手法として提案する。
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Causes of Carryover |
令和5年度では、旅費(対象地域外の事例調査、学会参加)の使用が実施できなかったが、令和6年度に実施する予定である。また、令和5年度は研究論文の投稿ができなかったため、投稿代の使用がなかったが、令和6年度に実施する予定である。
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