2022 Fiscal Year Research-status Report
非標準的遺伝子四重鎖への効果的薬剤送達を基盤とする新規光線力学療法の開発
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22K12760
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
北村 成史 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (50624912)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 孝宣 東北大学, 医学系研究科, 教授 (00292318)
亀井 尚 東北大学, 医学系研究科, 教授 (10436115)
多田 寛 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (50436127)
金野 智浩 東北大学, 薬学研究科, 教授 (80371706)
権田 幸祐 東北大学, 医学系研究科, 教授 (80375435)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ナノ粒子 / 光線力学療法 / 光増感剤 / DDS / 両親媒性ポリマー |
Outline of Annual Research Achievements |
当初予定していた通り、ポリマーに内包させる候補薬剤について、いくつかの条件で検討し、有望な光増感薬剤の候補を絞り込むことができた。さらに、内包の条件についても検討を行い、細胞実験において、効果を確認した。絞り込んだ候補薬剤のうち、もっとも効果の高い薬剤について、複数の条件で追加検討を行い、より効果の高い条件について、絞り込むことができた。効果のメカニズムについて、詳細に検討するため、遺伝子解析も行っていくことを予定している。これらの結果次第により、これまでに候補にあがらなかった薬剤についても、検討を行いたい。 現在、得られた知見を元に、特許出願の準備中であり、詳細の記載は差し控えるが、当該技術について、現時点での事前調査においても新規性・進歩性の確認が取れている。出願にあたって、動物実験を含めて、いくつか詳細な追加データを取得する実験を行っている。特許の出願時期に合わせて、当該成果について、学術論文として国際誌に投稿する予定である。また、いくつかの学会において、特許申請に影響が出ない範囲で当該研究成果についての報告も行っており、守秘義務契約を交わした状況での個別の議論においても、学外研究者から高い評価を得ている。また、学際領域での活発な議論により、現在、当該技術をさらに発展させ、複数の機能を持たせた技術の開発に着手している。予備的な検討において、すでに良好な結果が得られており、現在、企業および、他大学との共同研究の交渉を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
有望な光増感薬剤の候補を絞り込むことができており、さらに、内包の条件についても検討を行い、細胞実験において、効果も確認できている。現在、得られた知見を元に、特許出願の準備中であり、詳細の記載は差し控えるが、当該技術について、現時点での事前調査においても新規性・進歩性の確認が取れている。以上のことから、概ね当初の予定にそって進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、特許申請を準備している技術に加えて、これを応用した技術について、現在着手しているところである。特許申請の都合上、詳細の記載は差し控えるが、両親媒性ポリマーのナノ粒子を用いた、DDS技術を応用し、複数の機能を持たせた薬剤の開発を予定している。
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Research Products
(2 results)