2023 Fiscal Year Research-status Report
Prediction of bleeding risk by platelet aggregation - Aiming at setting appropriate antiplatelet drug administration period
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22K12860
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中尾 倫子 東京大学, 保健・健康推進本部, 助教 (30597216)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大門 雅夫 東京大学, 医学部附属病院, 病院診療医(出向) (80343094)
中西 弘毅 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80835140)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 出血合併症 / 抗血小板療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
虚血性心疾患では、アスピリンによるトロンボキサンA2(TxA2)産生阻害を介した抗血小板治療が推奨されている。経皮的冠動脈形成術後は、ステント血栓症の予防のため、血小板P2Y12受容体阻害薬を併用するという、抗血小板薬二剤併用療法(DAPT)が標準治療となっている。近年、長期間のDAPT継続は心筋梗塞再発やステント血栓症を減らす一方、出血合併症と死亡率が増大することが報告された。 さらに、重度の出血合併症が冠動脈形成術1年以内に発症する頻度は、欧米と比較して日本で2倍以上高いことが報告された。このような背景から、特に我が国では、重度の出血合併症が起こるリスクの高い患者を、冠動脈形成術施行時に予測し、DAPT投与期間を設定する必要性がある。そこで、我が国の日本循環器学会ガイドラインでは、血栓リスク因子よりもより出血リスクに重きをおいて、DAPT継続期間を決定している。具体的には、出血リスク因子を複数持った患者を高出血リスク(HBR)とし、HBRあり患者ではDAPT継続期間を短期間とした。ただし、このリスクスコアに基づいたDAPT期間の設定で、臨床成績が改善するかについてはわかっていない。 申請者は当院で経皮的冠動脈形成術を行った患者を対象とし、冠動脈形成術施行時のHBRの有無が、術後1年以内の出血合併症を予測しうるか、血小板凝集能の変化を測定した結果を含めて解析している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
申請者の所属が変更となり、当初の想定より解析が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究時間の確保に努め、引き続き解析を行う。
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Causes of Carryover |
申請者部署移動のため、研究計画に遅れが生じた。研究成果をまとめた内容の学会発表や論文作成費用に使用する予定である。
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