2022 Fiscal Year Research-status Report
有害事象報告データおよびレセプトデータを用いた薬物相互作用に関する研究体制の構築
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22K12895
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
須永 登美子 昭和大学, 薬学部, 准教授 (20718530)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 彰子 昭和大学, 薬学部, 助教 (00768153)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 薬物相互作用 / 有害事象自発報告データベース |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度(4年計画の1年目)は、有害事象自発報告データベースであるJAEDR(Japanese Adverse Drug Events Report System)とFAERS(FDA adverse event reporting system)を用いてDOACs(Direct Oral Anticoagulants)と抗てんかん薬の薬物相互作用の可能性が考えられる有害事象報告を抽出し、データセットを行ったが、解析まで実施することはできなかった。しかし、FAERSを用いて免疫抑制剤タクロリムスとアジスロマイシンによる薬物相互作用(血中濃度上昇、急性腎障害)についての研究を実施した。その成果は、第32回日本医療薬学会年会でポスター発表した。 現在は、DOACsと抗てんかん薬による薬物相互作用の解析および日米比較の準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
JADERを用いてDOACsと抗てんかん薬のデータセットアップが終了したが、血栓塞栓症報告数に対しての不均衡分析は令和5年度実施する予定である。また、FAERSデータベースを用いて同様のセットアップを既に進めているため、本年度FAERSとJADERの結果から日米比較を行うことができると考えられる。一方で、レセプトデータを用いたDOACsと抗てんかん薬併用による薬物相互作用の検討は、65歳以上が多い非弁膜症性心房細動患者を対象としているため、65歳以上の患者データが含まれている割合が極めて少ないJMDCデータベース以外のデータベースを再考する必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
DOACsと抗てんかん薬による薬物相互作用の解析および日米比較に速やかに着手する。また、レセプトデータベースの再考を行い、適切なデータベースを選択し、薬物相互作用に関する研究体制の構築を推進する。
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Causes of Carryover |
本年度、データ解析用のPCとしてHP Z4 G4 Woekstationを購入するため前倒し申請を行ったことにより次年度使用額が生じた。次年度は、対象患者から研究を遂行するために最適なレセプトデータベースを再考し購入する計画である。
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Research Products
(1 results)