2023 Fiscal Year Research-status Report
脳神経系疾患障害者のギター演奏支援装置を使った練習によるリハビリテーション効果
Project/Area Number |
22K12907
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
西ノ平 志子 三重大学, 工学研究科, リサーチフェロー (40782660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 博和 三重大学, 工学研究科, 助教 (10303752)
大島 千佳 佐賀大学, 理工学部, 客員研究員 (10395147)
中山 功一 佐賀大学, 理工学部, 准教授 (50418498)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 支援装置 / 障害者 / 身体機能 / ギター演奏 / 上肢 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年リハ工学カンファレンスの福祉機器コンテストにエントリーをし,1次予選通過した.東京大学先端科学技術研究センターで開催されたリハ工学カンファレンス2023で,福祉機器コンテストの2次予選に参加した.ポスター展示と実機展示をし,研究の被験者になっている障害者の2人も展示の実演に参加した.実証実験協力機関が2か所から4か所に増えた.脳性麻痺疾患4名,脳梗塞による片麻痺1名,頚髄損傷1名,の被験者がギター演奏支援装置F-Readyの長期使用実験に参加している.支援装置にエンコーダを取付け,押圧装置の位置データを記録するファイル番号を表示するためのモニターを取り付ける改良をした.これにより,動画記録とエンコーダデータを紐づけできるようになり,データ解析をしやすくなった. 脳性麻痺の障害者を対象とした押圧カバー形状について,麻痺の状態を考慮した押圧カバーの候補を作成し,3名の被験者を対象とした実験をし検討した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
支援装置にエンコーダを取付け,押圧装置の位置データを記録するファイル番号を表示するためのモニターを取り付ける改良をした.これにより,動画記録とエンコーダデータを紐づけできるようになり,データ解析をしやすくなったため.
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Strategy for Future Research Activity |
被験者のアンケート結果や聞き取りから,上肢のリハビリ効果によると思われる日常生活動作の改善が示唆されている.長期演奏練習実験が3年目になり,これまでの動画記録や演奏データを解析し,リハビリ効果との関連を明らかにする.
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Causes of Carryover |
2023年度に装置の改良を実施する予定であったが,12月に新しい被験者実験を開始することになり,実験準備や実験を優先した.そのため,次年度使用額が生じた.生じた未使用額は,次年度の装置改良に充てる予定である.
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