2022 Fiscal Year Research-status Report
発達障害者の自動車運転支援を目指して-障害特性が運転行動に与える影響を解明する-
Project/Area Number |
22K12932
|
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
高橋 恵一 秋田大学, 医学系研究科, 講師 (10372327)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水戸部 一孝 秋田大学, 理工学研究科, 教授 (60282159)
石川 隆志 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (20241680) [Withdrawn]
武田 篤 秋田大学, 教育学研究科, 教授 (10333915) [Withdrawn]
谷村 佳則 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (10712086)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 自動車運転 / 発達障害 / ドライビングシミュレーター |
Outline of Annual Research Achievements |
研究器材ドライビングシミュレーター(以下DS)が今年度の交付決定額では購入できなかったため前倒し支払い請求で交付額の変更を行い,10月の請求の受理後に業者に発注を行ったことと,納入期間に6ヶ月を要したためデータ収集が行えなかった. その間,発達障害者を対象としたDSを用いた自動車運転に関する研究について国外の文献を対象としたレビューを行った.その結果,データベースサーチにて得られた論文掲載数は87件となり,そのうちスクリーニングにより抽出された19件について全文調査を実施し,適格基準に従い4件を除外し、分析対象に採用された論文は13件となった.この13件について分析を行ったところ,介入研究は注意欠陥多動性障害(以下ADHD)の薬効に関するものはあったが,作業業療法士等がリハビリテーションとして介入するような研究は行われていないことが示唆された.また、ADHDを対象とした研究が多く、ADHDの特性である注意障害や衝動性と運転能力との関連性についてDSを用いた評価が行われていることが示された.ただし,これらの研究では注意障害の背景にあると思われる感覚処理過程の問題についての評価を行っている報告は見当たらなかったため,今後はそのような視点から発達障害者の運転能力について評価し検討する研究を行う必要性があることが示唆された.この研究成果は第57回日本作業療法学会(2023年11月沖縄)に演題登録を行っており,発表予定である.(採択結果は2023年5月11日時点で未通知) また,データ収集のリクルート方法として秋田LD(学習障害)・ADHD親の会アインシュタインの代表者とコンタクトをとり,研究協力の依頼を行っている.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究器材ドライビングシミュレーターが今年度の交付決定額では購入できないため前倒し支払い請求で交付額の変更を行い、請求の受理後に業者に発注を行ったことと、納入期間に6ヶ月を要したためデータ収集が行えなかったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
機器は納入されたので令和5年度でデータの収集を急ぐ。
|
Causes of Carryover |
ドライビングシミュレーターの納入が遅れたため、今年度はデータ収集が行えず、もう一つの研究器材の視線計測機器アイトラッカーのレンタルをとりやめたことと、データ収集のための交通費、謝礼の支払いがなかったため
|