2022 Fiscal Year Research-status Report
在宅で実施できる重度片麻痺上肢に対する合目的的電気刺激療法プログラムの開発と検証
Project/Area Number |
22K12935
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Research Institution | Gunma Paz University |
Principal Investigator |
南 征吾 群馬パース大学, リハビリテーション学部, 教授 (70739424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福元 喜啓 関西医科大学, リハビリテーション学部, 准教授 (30636121)
青木 秀哲 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (50298824)
小林 隆司 岡山医療専門職大学, 健康科学部 作業療法学科, 教授 (70337989)
青山 朋樹 京都大学, 医学研究科, 教授 (90378886)
洞口 貴弘 群馬パース大学, リハビリテーション学部, 講師 (50447249)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | リハビリテーション科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、慢性脳卒中患者が在宅で主体的に実施できる重度片麻痺上肢に対する電気刺激療法プログラムを開発することである。申請者らは、これまで重度片麻痺上肢を補助的上肢に移行する合目的的電気刺激療法(Purposeful Activity-based Stimulation therapy; PA-EST)の研究を進めてきた。また、この方法が予測や判断などの脳機能を高める可能性を事象関連電位(P300潜時)によって示した。一方、課題として、脳卒中患者が在宅で主体的にPA-ESTを活用できるプログラムの確立と生活適応度を判定する基準の作成が残された。また、在宅PA-ESTの受傷部位に応じた効果検証と脳機能活動メカニズムの調査についても必要と考える。これらの課題が克服できれば、慢性脳卒中患者の重度片麻痺上肢のリハビリテーション技術にブレイクスルーをもたらすことができる。 研究計画は、2022年度は在宅PA-ESTの受傷部位に応じた効果検証と脳機能活動メカニズムの調査を実施することを目的に実施している。しかしながら、コロナ感染拡大防止から研究協力施設はなく研究開始が遅延した。受け入れ可能となったのは、関西のクリニックで実施するに至っている。現在は、脳機能活動をfNIRSでデータを取得している。また受傷部位については過去の情報を基に確認している。さらに、2022年度にPA-ESTプログラムの公開を終えている。なお、生活適応度の評価基準については分析を進めていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究が進むにつれて、PA-ESTプログラムの慢性脳卒中患者に対する脳血流動態の回復状態を確認できはじめている。現在は、運動機能と機能的近赤外分光分析法等を用いてランダム比較試験を実施中である。
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Strategy for Future Research Activity |
生活適応力の評価を実施するためには、fNIRSによる脳機能の変化を確認することが重要と考えている。簡易に評価できるfNIRSの研究を進めることで、慢性脳卒中に対するリハビリテーションに貢献できると考えている。なお、本研究の結果を元に、脳血流動態による慢性脳卒中患者に対する評価を確立し、ブレインマシン―ンインターフェスとしてのリハビリテーション治療に応用できるかを示唆している。
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Causes of Carryover |
2022年度はコロナ感染拡大防止のため、研究受け入れ施設より断られるケースが散見された。そのため研究の開始時期が遅れ、助成金の使用計画が若干ずれている。
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Research Products
(2 results)