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2022 Fiscal Year Research-status Report

患者との信頼関係を構築できる対話エージェントと医療対話システムの構築

Research Project

Project/Area Number 22K12949
Research InstitutionRikkyo University

Principal Investigator

吉川 厚  立教大学, 人工知能科学研究科, 特任教授 (50444120)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高橋 聡  関東学院大学, 理工学部, 准教授 (80630897)
藤堂 健世  関東学院大学, 理工学部, 助手 (10967475)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords問診 / 対話エージェント / 外見特性 / 対話機構
Outline of Annual Research Achievements

大きく2方向に研究を行った。1つは対話エージェントにキャラクターを設定し、そのエージェントの外見を変えることで話しやすさ、特に機微情報に対する話しやすさに対する実験を行った。ここでの成果は非人間-人間のキャラクター、医療関係者-非医療従事者の姿などを見せて、医療目的的な機微情報に対する話やすさを調査した。その結果、人間の属性があれば一般的な対話においては話しやすさが担保されるが、医療目的の機微情報の開示に関しては医療従事者でないと話しにくいことがわかった。また、キャラクターは、必ずしも描かれている当人だけではなく、背景画においても影響を受け、背景との組み合わせで話しやすさが変化することがわかった。2つ目の対話の仕組みに関する研究では、人間同士においては傾聴を行うと話しやすくなるという研究結果をうけて、対話エージェントを利用した医療問診においても同様なのかを確認する実験を行った。その結果、言い換えたり共感したりする対話を入れないと、事務的と感じてしまうことが示され、しかし、そのような対話を入れすぎると馴れ馴れしいとか、くどいというネガティブな印象をもたれやすいこともわかった。さらに、レスポンスタイムを変化させると、遅いほうが使用者の印象が悪い結果を得た。さらに、質問を選択式のみか、自由入力も入れるかでも同様のことを行い、質問数が少なければ解答を自由入力する形式で満足度も情報開示も良くなることを示した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2つの研究は概ね順調に推移しており、3件の発表を行った。今年度は昨年度の成果をうけて、論文化を考えている。さらに、生成AIの可能性もうけて、機能をうまく調整した対話システムの構築を考えている。
また、研究協力者も増え、研究体制が拡充している。

Strategy for Future Research Activity

外見特性は機微情報を開示しなければならない相手の認識をどのようにするのかに関する実験を行うことと、表情の時間的な変化などをキャラクターの変化による特性を推進することを計画している。対話機構は専門的な対話と日常的な対話を交えて話しやすさをどのように構築するのかという研究も立ち上げ、対話としての話やすさを進める予定である。

Causes of Carryover

実験を予定していたものが、倫理審査通過に手間取って、一部の実験が遅れた。費用のズレはこの要因が最も大きい。しかし、推進できた研究においては、むしろ進捗が進んた。国際会議の準備をしている。そのため、英文校閲や掲載に要する費用を見込んでいる。

  • Research Products

    (3 results)

All 2022

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] 対話エージェントの外見による患者の親しみやすさの認識と自己開示の関係2022

    • Author(s)
      藤堂健世, 川上勲, 大河勇斗, 丸山雄平, 佐藤元己, 岡本将輝, 北澤正樹 ,高橋聡, 吉川厚, 山村雅幸
    • Organizer
      第42回医療情報学連合大会
  • [Presentation] 問診用対話エージェントが開かれた質問を行うことによる効果の検討2022

    • Author(s)
      川上勲, 藤堂健世, 北澤正樹, 高橋聡, 吉川厚
    • Organizer
      第42回医療情報学連合大会
  • [Presentation] ストレスを軽減し情報を正確に開示させる対話エージェントキャラクターの開発2022

    • Author(s)
      藤堂健世, 大河勇斗, 佐藤元己, 岡本将輝, 丸山雄平, 北澤正樹, 高橋聡, 吉川厚, 山村雅幸
    • Organizer
      第4回日本メディカルAI学会学術集会

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Published: 2023-12-25  

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