2022 Fiscal Year Research-status Report
日韓のフェミニズムとキリスト教-現代的課題に対する理論と実践の比較-
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22K12982
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Research Institution | Nagoya Gakuin University |
Principal Investigator |
神山 美奈子 名古屋学院大学, 商学部, 准教授 (80803519)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | フェミニズム / 日韓 / キリスト教 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度当初計画していた欧米をはじめ日韓の資料及び情報収集について、欧米のフェミニスト神学資料については収集が不足しているが、日韓の資料については多くを収集することができた。特に、今回の課題として掲げている2000年以降のフェミニズムとキリスト教の関係性に関する研究の動向に関する資料を入手できたことは大きい。この資料をもとに、今後学会での報告、講演、論文投稿を中心とした研究成果の公開を目指したい。 また、日本のフェミニスト神学研究・教育期間訪問及び教育カリキュラムの調査は2022年度から2024年度にかけて進めていくが、2022年度としては韓国における調査として現地に行き、「韓国女性神学者協議会」に入会することで様々な会合や研究会に参加し、フェミニスト神学の動向の一部を垣間見ることができた。日本における調査としては「日本キリスト教婦人矯風会」のメンバーと面談し現在の大まかな活動などの報告を受けることができ、両者ともに交流と会の目的や活動についてより詳細に知ることができたことが大きな収穫であった。 さらに、韓国訪問の際に予定していた洪承杓氏の案内及びコーディネイトのもとスムーズに河ヒジョン氏をはじめ韓国のフェミニスト神学者と面談することが可能となり、対話の中で韓国フェミニスト神学の現実的な声を聞くことができた。そして、日本では入手できない資料を直接教授いただき、また購入することで有意義な研究を行えることを確信することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画書に記したように、2022年度に予定していた資料収集及び、韓国現地におけるフェミニスト神学者との対談や交流ができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度の収集した資料をもとに、今後学会での報告、講演、論文投稿を中心とした研究成果の公開を目指すと同時に、日韓間の女性研究者や活動家たちの交流の場に参加しより幅広い情報を得ることを目標とする。また、フェミニスト神学研究・教育機関訪問及び教育カリキュラム調査については2022年度にはほとんど手がつけられなかったため、各機関への訪問・調査を実行したい。
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Causes of Carryover |
予算としてあげていた電子機器(プロジェクター等)の購入が遅れてしまい、2023年度に購入することにした。
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