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2022 Fiscal Year Research-status Report

シュルレアリスム以降の前衛芸術運動におけるマンガ表現について

Research Project

Project/Area Number 22K13001
Research InstitutionShizuoka University of Art and Culture

Principal Investigator

中田 健太郎  静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 講師 (90727736)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2026-03-31
Keywordsマンガ / シュルレアリスム / フィギュラシオン・ナラティヴ / ヌーヴォー・ロマン / 前衛芸術
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、シュルレアリスム以降の前衛芸術運動におけるマンガ表現を主題としている。とりわけ、1960年代のシュルレアリスム、フィギュラシオン・ナラティヴ、ヌーヴォー・ロマンなどを対象として想定しながら、前衛的な芸術の理念がマンガ表現においてどのように実践されたのかについて、具体的な検討をおこなうものである。そのため本研究は、前衛芸術をめぐる美学研究と、前衛的なマンガ表現をめぐるマンガ研究とを架橋しつつすすめられることになる。
研究計画の一年目である2022年度には、シュルレアリスム以降の前衛芸術をめぐる研究状況を調査するため、フランス語圏・英語圏の研究書などの収集・分析をすすめた。シュルレアリスムとその周辺領域にかんしては、映画的イメージをめぐる研究状況に進展が見られ、それらの調査・分析は、本研究にも有意義な見通しをあたえてくれた。そのような研究状況を受け、映画のイメージにかかわる資料・文献についても、収集・分析をおこなった。
具体的なマンガ表現にかんする、調査・分析もすすめた。たとえば、ヌーヴォー・ロマンの影響を受けたとされている、マーティン・ヴォーン=ジェームズをめぐる研究をつづけ、論文化のための準備をすすめた。また、シュルレアリスムにおけるマンガ表現の問題をめぐっては、モーリス・アンリの作品や、1960年代のシュルレアリスム機関誌におけるテキストとイメージの混交の問題などについて検討をすすめた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

予定していた渡航調査をおこなうことができなかった。その点については、インターネットを介した資料・書籍の取り寄せにより、一定程度補うことができた。
モーリス・アンリをめぐる研究の論文化作業には、やや遅れが生じている。

Strategy for Future Research Activity

モーリス・アンリをめぐる調査・分析については、2023年度内に論文化する予定である。
また、本研究開始以前に行なった講演「マンガにおける文学、あるいはマンガとしての文学」を論文化するのに際して、本研究の成果の一部を反映させる予定である。

Causes of Carryover

購入予定の資材のうちに、必要がないとあらためて判断されたものが生じたため、少額の次年度使用額が生じた。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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