2022 Fiscal Year Research-status Report
21世紀台湾文学における「戦争記憶」をめぐる基礎的研究
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22K13062
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Research Institution | Dokkyo University |
Principal Investigator |
明田川 聡士 獨協大学, 国際教養学部, 専任講師 (30844203)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 台湾文学 / マレーシア華文文学 / 中国現代文学 / 現代中国語圏の文学と映画 / 戦争記憶 / 東アジア / アジア・太平洋戦争 / 抗日戦争 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は下記の業績をあげることができた。 (1)研究成果の公表:学術論文3編、共著・分担執筆1冊、口頭発表3回、翻訳1冊。その中でも、本年度の研究テーマであった「日中戦争、太平洋戦争をめぐる戦争の記憶の解明」に深く関わる内容の業績は下記の5点である。論文①「詮釋與創新――論李喬〈小説〉中安部公房之存在」『2022李喬文學、文化與族群論述國際學術研討會會議論文集』(pp.253-274、2022年5月)、論文②「異質空間中的歴史nuo2(手偏+那)用――張貴興《野豬渡河》初探」『生命的印記――文學家與他們的時代國際學術研討會會議論文集』(pp.569-581、2023年3月)、論文③「異質な空間での歴史の引用――張貴興『野猪渡河』を中心に」『マテシス・ウニウェルサリス』(第24巻第2号、pp.1-22、2023年3月)、口頭発表①「詮釋與創新――論李喬〈小説〉中安部公房之存在」(2022李喬文學、文化與族群論述國際學術研討會、2022年5月、台湾:国立清華大学台湾文学研究所)、②「異質空間中的歴史nuo2(手偏+那)用――張貴興《野豬渡河》初探」(生命的印記:文學家與他們的時代國際學術研討會、台湾:輔仁大学中国文学系、2023年3月)。 (2)書籍・資料の購入と分析:台湾を中心とする現代中国語圏の文学と映画に関連する書籍資料、文献資料、映像資料を購入し、分析を進めた。 (3)国際交流およびその他:国際学会コメント1回、解説3編、短めの翻訳1編。国際学会の招聘に応じて2回出席し自身の研究報告を行ったほか、コメンテーターをつとめるなど、海外研究者との学術交流を大切にして積極的に行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は研究1年目にあたり、これまでに続けてきた台湾文学研究の蓄積のもと、本研究課題はおおむね順調に進展している。
年度を通して、国際学会にて研究報告を2回、学術論文を3編、共著・分担執筆の出版物を1冊、翻訳書を1冊、解説3編、短めの翻訳1編などを発表することができた。当初の研究計画に従って、年1回から2回程度の研究発表、1編から2編程度の論文発表を行うことができている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、本研究期間の2年目となるため、継続して資料収集や現地での文献調査を行いながら分析を進め、学会口頭報告や論文発表などにより研究成果を発表していきたい。
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Research Products
(13 results)