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2022 Fiscal Year Research-status Report

Holistic formalization of non-propositional meaning by cross-linguistic data-analysis: towards a new formal-logical language

Research Project

Project/Area Number 22K13112
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

RIESER Lukas  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (10886550)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords形式語用論 / イントネーション / 形式言語学
Outline of Annual Research Achievements

初年度に実施予定の課題「分析対象の拡大、現象の調査・整理」および「既存の形式枠組みの調査・検討」につきましては、下の通りの研究活動を行いました。

文献調査および考察で、本研究で築く予定の新枠組みの基盤である概念「前定と想定」の既存の枠組みでの分析可能性についての基礎的な調査を行った結果、2年度目および3年度目に行うイントネーションパターンの意味とそれに相当する表現の記述および分析に用いうる形式論理の部分を特定できました。これにより、どのような現象を対象にすれば、新枠組みの有意義性を検証できるかを特定できるようになります。

「前提と想定」の枠組み、およびイントネーションパターンの多言語における多様性についての情報交換および学術上の議論を行うため、ポーランド・ポズナンのアダム・ミツキェヴィチ大学で行われる、アジアの言語から導かれる言語学研究をテーマとする国際学会「Linguistics and Asian Languages」に、23年3月に、「On the grammaticality of pragmatic meaning in prosody」(韻律における語用論的な意味の文法性について)というテーマを発表し、その後はベルリンのLeipzig Zentrum fuer allgemeine Sprachwissenschaft(ライプニッツ総合言語学研究所)にて、客員研究員のElin McCready教授の招待で、形式語用論の専門家とこれからの研究予定について議論し、非常に有意義の情報を得られました。なお、本研究ですでに対象にしている現象(イントネーションパターン)には、既存の枠組みではその意味を把握できないようなものがあることも、語用論的な意味の専門家との議論でわかり、研究課題の焦点が有意義であることが期待されます。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

上記の「研究実績の概要」のとおり、初年度に行う予定の研究課題のステップ[A]「分析対象の拡大、現象の調査・整理」および[B]「既存の形式枠組みの調査・検討」につきましては、おおむね順調に進展しております。次に、調書の順番づけの通り、詳細について説明します。

[A]につきましては、1.前提と想定の役割を体系的に整理すること、3.情報構造に対象を拡大すること、および4.(1.および2.で把握できている範囲の)各現象を簡易枠組みで把握できました。なお、2.中国語、タイ語、ベトナム語に対象を広げることにつきましては、下記「今後の研究の推進方策」を参照されたいです。

[B]につきましては、1.([A]で把握できている範囲の)現象に適用されている既存の枠組みの調査、および専門家との議論が順調に進んでいます。2.と3.については、ステップ[A]がほぼ完了する見込みの時点でほとんど研究活動を行う予定なので、これについても下記を参照されたいです。

Strategy for Future Research Activity

これからの研究活動については、上記の「現在までの進捗状況」のとおり、2年目の課題は主に[A]2.中国語、タイ語、ベトナム語に対象を広げることおよび、[B]2.と3.新枠組みの必要な機能、それに適する既存の形式枠組みの把握になります。このために、文献調査および考察の他に、さらに学会などでの議論が必要になりますので、多数の国内外の学会に応募し、初年度の研究成果およびこれからの研究成果を発表する予定です。これにより、次のステップのための論理的な基盤を築く予定です。

2年目中に始まるステップ[C]については、これから準備を進め、検証のために対象となる現象を決めたうえ、検証の方法(イントネーションパターンの記録と分析、インフォーマント調査など)を決めたうえ、3年目に本格的な応用の段階に進められるように準備を進める予定です。

Causes of Carryover

まだある程度新型コロナウィルスの影響で国際学会の開催が控えめであり、これから開催される学会に使用する費用を確保できるため、および学会参加で得た情報を基に、新たに対象とする現象および枠組みに文献調査を合わせるように書籍をこれから購入するため、次年度使用額が生じました。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] On the ‘grammaticality’ of pragmatic meaning in prosody2022

    • Author(s)
      Lukas Rieser
    • Organizer
      Linguistics and Asian Languages 2023
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2023-12-25  

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