2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K13140
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
鈴木 大介 摂南大学, 国際学部, 講師 (90635393)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 副詞 / 類義語 / 語用論 / コーパス |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに英語の法副詞における形式と機能の関係、特に-ly語尾の有無について、主に語用論的機能との関連からその一端を明らかにしたが、本研究はこの一連の研究の延長線上に位置付けられる。本研究の実施にあたり、具体的には(1)現代英語のコーパスを用いて、分析対象となる表現の収集と事例観察を行う、(2)それに基づいて要因をいくつかに定め、一例一例に情報を付与しながらデータを準備する、(3)様々な多変量解析を導入してデータを整理し、統計的に有意な要素を探ることを順番に試みた。 とりわけ、本年度では、様々な語形成に基づく副詞のうち、引き続きmaybeとperhapsという極めて意味の似通った類義語の組み合わせを扱い、ICE-GBやBNC、COCAといった共時における大規模コーパスを用いて事例観察およびデータの収集を重点的に行った。具体的には、上の研究計画に従い、個々の事例における生起文脈を広く考察することで当該副詞の詳細な分析を行った。特に、「生起位置」を軸にしつつ、(i) 形容詞および比較表現との共起、(ii) 挿入句用法、(iii) 倒置、といった複数の項目を基に分析を展開した。結果として、maybeとperhapsにおける用法の差異や、その背後に潜むメカニズム、さらにはそれぞれの語形成との密接な関係性を探ることができた。 これらの実証的な研究に基づく成果については、国内外の学会において研究発表を行うとともに、学術雑誌にも論文の投稿を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度についても依然としてコロナ禍による影響の下、本務先や学会の委員会活動の中で様々な業務や対応に追われてしまい、残念ながら当初の予定よりも研究活動に時間を割くことができなかった。この点については引き続き、来年度以降も様々な形での実証的研究を重ねることで、遅れを取り戻していきたいと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度ではコーパス調査が小規模なものにとどまってしまったため、今後、様々なコーパスを見ていきながらデータの整理や要約を行うと同時に、複数の方法論を組み合わせることで実証的な研究を積み重ねていきたい。 さらに、扱っている副詞がまだまだ限定的なため、多様な副詞に分析対象を広げていくことで、より普遍的な要因やメカニズムの解明を目指しながら副詞の分析を深化させていきたいと考える。
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Causes of Carryover |
コロナ禍による影響のため、資料収集や研究発表など、国内外での旅費に使用することが叶わなかった。ただ、幸いにも次年度の計画に影響を及ぼすような額ではなく、図書の購入や旅費交通費に充てることを予定している。
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