2022 Fiscal Year Research-status Report
留学生のニーズを反映した話題リストとコーパスに基づくタスク教材の開発
Project/Area Number |
22K13147
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小口 悠紀子 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (70758268)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | タスク / TBLT / ニーズ / コーパス / 話題 |
Outline of Annual Research Achievements |
コミュニケーション能力の育成において,学習者の動機付けを高め,習得を促進するためには,学習者のニーズに基づく話題リストを作成し,実際の言語運用を活かしたタスク教材の開発が急務である。そこで本研究は下記の研究課題に基づき成果を公表する。研究課題1)大学・大学院に在籍する留学生の動機付けを高める「話題」は何か。/研究課題2)日本人大学生がある「話題」で会話するとき,どのような語彙・文法形式が特徴的に出現するのか。/研究課題3)研究課題1,2に基づき作成した「話題別タスク教材」は,計画通りに機能し,学習者の動機を高めるか。 これらの実現に向け、令和4年度は協力者との会議、関連データの分析、論文執筆を行なった。 主な成果は以下の3点である。 (1)「話題」リストの作成に向けて調査を行なった。 (2)「話題」に基づくタスク教材の開発と実践を行なった。 (3)研究論文3件と国際学会1件を成果として公表した。・小口悠紀子・帖佐幸樹,「初級日本語教科書で「てあげる」はどう扱われているのか」, 日本語/日本語教育研究, 13号, pp. 137-152, 2022年/・小口悠紀子「もう3杯でもひょひょひょって感じ。」,金澤裕之・山内博之(編)『一語から始まる小さな日本語学』pp.165-179, 2022年/・帖佐幸樹・小口悠紀子, 「ちょっと{外(に)出る/出かける/外出する}ね―外への移動を表す類義表現の使い分け―」, 日本語教育研究, 32号, pp.1-8, 2023年/・Does it ‘Work’? Evaluating Tasks in an Intermediate Japanese Language Class at Japanese University ,9th International Conference on Task-Based Language Teaching.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
調査実施については、当初計画していた通り、概ね順調に進展している。既存のデータを用いた成果発表については、すでに3本の論文を執筆しており、当初の計画以上に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度も、下記の研究課題3点を循環させながら、同時進行として進めていく。 研究課題1)大学・大学院に在籍する留学生の動機付けを高める「話題」は何か。/研究課題2)日本人大学生がある「話題」で会話するとき,どのような語彙・文法形式が特徴的に出現するのか。/研究課題3)研究課題1,2に基づき作成した「話題別タスク教材」は,計画通りに機能し,学習者の動機を高めるか。 今後も、海外の研究者と連携して、関連論文の執筆や調査デザインの検討を行い、成果発表に繋げる。 懸念される点としては、ニーズ調査を行う予定であったクラスに担当変更が生じた。そのため、計画から一部変更を行う必要がある。この点については協力者と相談の上、進めていく。
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Causes of Carryover |
事務室に提出した会計処理が数件、未処理となっていたため。
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Research Products
(6 results)