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2022 Fiscal Year Research-status Report

鎌倉期荘園制下における一国平均役の総合的研究

Research Project

Project/Area Number 22K13210
Research InstitutionBaika Women's University

Principal Investigator

前田 英之  梅花女子大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (80756099)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2026-03-31
Keywords一国平均役 / 荘園制 / 鎌倉幕府
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、荘園制論の研究成果との接続を意識し、一国平均役の徴収において負担量が増大していた鎌倉幕府の関与状況に注目して、平安後期からの単純な延長では説明がつかない鎌倉期固有の一国平均役の様相について具体化することにある。
2022年度は、研究実施計画を踏まえて、朝廷が賦課・徴収主体となった全国対象の一国平均役についてのデータ収集を進めた。また、一国平均役に関する先行研究を精査して、改めて平均役研究の成果・課題・展望を整理した。その成果として論文「一国平均役の課題と展望」を発表した。本論文では、一国平均役の理念性(王土思想の表明/賦課・免除の実態/国家的事業に占める一国平均役の位置)および一国平均役の実像(荘園領主との調整/鎌倉幕府と一国平均役)について、先行研究の論点を整理しつつ、私見や見通しを提示した。次年度以降、本論文での成果を前提に研究を進めることにしたい。
また、院政期~鎌倉期における東海地域の荘園制の展開についても分析を進め、地域固有の政治的・地理的条件に目配りした研究の必要を学んだ。本研究では、一国平均役の地域差についても検討する予定であるが、その前提となる着想を得ることができたと考えている(研究成果は2023年度中に公表予定)。
但し、2022年度に予定していた出張調査については、新型コロナウイルスの感染状況を考慮して実施できなかった。次年度以降は、2022年度分を補いながら調査を実施することにしたい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

予定していた出張調査が実施できなかったため。

Strategy for Future Research Activity

2022年度に収集したデータを整理しながら、研究実施計画【Ⅱ】に着手する。

Causes of Carryover

予定していた出張調査が実施できなかったため。

  • Research Products

    (2 results)

All 2022

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 一国平均役研究の課題と展望2022

    • Author(s)
      前田英之
    • Journal Title

      歴史学フォーラム2021の記録

      Pages: 1~13

  • [Presentation] 東海の荘園制2022

    • Author(s)
      前田英之
    • Organizer
      第48回中世政治史研究会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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