2022 Fiscal Year Research-status Report
Child Protection and Immigration Restriction at the US Border, 1890s-1920s
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22K13227
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
大鳥 由香子 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (90882316)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 子ども / 移民 / 法文化 / 公衆衛生 / 障がい / 帰化法 / 移民法 / 市民権 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題の一年目となる今年は、英文単著の出版に向け、順調に準備を進めることができた。まず、2021年12月にハーバード大学に提出した博士論文について、子ども史の国際学会から英語で執筆された前年度の博士論文の中でも優秀な論文として表彰された。さらに、2022年の11月にアメリカ法制史学会年次大会のプレ・コンフェレンスとして開催された子どもと法に関する学術会議に、若手研究者の一人として招聘された。その際、シカゴ大学およびロックフォード大学の史料館において調査を行い、単著の出版に向けて必要な史料を収集した。子どもと移民に関する歴史研究を行っているアメリカの研究者から、英文単著の出版に向けた具体的な助言を得られたこと、大学出版会の編集者と対面で話ができたことも大きな成果であった。2023年3月にはワシントンDCの国立公文書館および議会図書館、アメリカ・カトリック大学史料館で調査を行うことができた。特に、単著執筆に不可欠な入国審査のケースレコードを入手できた。また、英語の雑誌論文についても、細かなアドヴァイスを受け、原稿の準備の過程で大きな変更があったものの、特にワシントンでの調査の結果、加筆修正を行い、来年度に投稿の見込みである。 この他、本研究の課題に関連して、Business History Review誌から児童労働規制の歴史社会学に関する学術書の書評を依頼され、執筆し、2023年度に出版される予定である。また、本研究に関連して、スミソニアン・マガジン誌の記事にコメントが掲載された。 2022年度はこのほか、博士論文の第一章を改稿し、日本語の査読付き論文として学会誌に出版された。このほか、初期アメリカにおける子育てに関するキーワード・エッセイを執筆した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
英語の雑誌論文や単著の原稿の執筆が進んでおり、また本研究に関連する国際的なネットワークも順調に広がってきたためである。日本語での査読付き論文を含む研究成果の公表についても、おおむね予定通りであった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は英語の雑誌論文の修正と単著の原稿の執筆を進める予定である。特に法文化史、公衆衛生史、医学史に関する知見を深める努力をし、必要となる研究調査を進めたい。
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Causes of Carryover |
出張時に航空会社による搭乗予定便のキャンセルなどで、予定を早く切り上げて帰る必要が生じ、その分の宿泊費の支給を辞退したため。今年度の学会報告と史料調査の際の経費として使用を予定している。
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Research Products
(4 results)