2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K13256
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
須崎 成二 立正大学, 地球環境科学部, 助教 (30937678)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 同性愛地区 / クルージングスポット / 東京 / 台北 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の実績として,①東京の同性愛地区および同性愛者に対する社会的環境の変化について調査し論文としてまとめた.さらに,②台北の同性愛地区での調査を行い,得られたデータを分析した. ①について,以下の2点の成果をあげた.第一に,日本最大の同性愛地区である新宿二丁目地区の変遷を明らかにした論文がSocial Theory and Dynamicsに掲載された.この論文では同性愛地区の変遷について従来の研究で不足していたアジア地域の事例を提供している.そして,英語圏および欧米の同性愛地区とは異なる特徴を有していることを指摘した. 第二に,男性同性愛者のクルージングスポット(ハッテン場)におけるリスク要因の時系列的な変化を明らかにした論文がGeographical Reports of Tokyo Metropolitan Universityに掲載された.クルージングスポットは異性愛規範に対する抵抗の場と認識されているものの,その場でのリスクとその時系列的な変化は十分に議論されてこなかった.男性同性愛者が抱えるリスクが変化することは社会的環境および態度の変化を反映していることを指摘した. ②について,ゲイバーが集積する西門町周辺および林森北路周辺のフィールドワークおよびゲイバー経営者へのインタビュー調査を行った.また,各自治体が公表する統計資料を収集した.現在,収集したデータの分析を行っている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
セクシュアルマイノリティの政治的基盤についての調査が十分に行えていない.
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Strategy for Future Research Activity |
セクシュアルマイノリティの政治的活動が行われた場所の歴史的変遷について東京,大阪,台北の各地域の資料を収集する.
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