2023 Fiscal Year Research-status Report
Empirical study of the political effect on institutional expansions in secondary education: A case of the Philippines
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22K13394
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Research Institution | Kyoritsu Women's University |
Principal Investigator |
岡部 正義 共立女子大学, 国際学部, 准教授 (20761737)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 中等教育 / 就学前教育 / 基礎教育 / 教育改革 / フィリピン / 労働市場 / 地域格差 / 男女格差 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍による海外調査の制約を受け、当初計画を大幅に修正してきている。2年度目にあたる2023年度は、研究テーマであるフィリピンの教育制度改革に関する理解を深めるため、同制度下の就学指標の推移などに関する分析を進め、それらの指標の相関分析などを進めてきている。これらの理解のもとに中等教育の改革のアウトカムの理解がはかどるものと思料している。これらの成果のうち、その一部は『共立国際研究』に雑誌論文として既に公開した。また、男女間格差や地域間格差などが就学指標において大きいこともフィリピンの特徴であることが分かり、これらの背景に関する考察も引き続き不可欠であるこどが判明してきている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍による海外調査の制約を受け、当初計画を大幅に修正し、実行可能な範囲内に研究作業を軌道修正させる必要が恒常的に生じているため。
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Strategy for Future Research Activity |
上記「研究実績の概要」に記した分析に関して、さらに精緻な分析を進め、査読付き雑誌論文の公開に向けた投稿・改訂にあたっていく。
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Causes of Carryover |
コロナ禍による海外現地調査の制約による調査計画の実施できない部分の調整等が必要となったため。基金であるため、この点はフレキシブルに現地情勢に応じて研究計画を調整することが可能であると思料する。 次年度分としては、フィリピンの入国条件緩和策を見極めつつ、可能な限り現地調査またはそれに類する調査活動を実施するための費用、および研究成果の執筆・英文校正、論文執筆費用等の支出を見込んでいる。さらには現時点で、研究課題に関する現地研究体制の構築を模索しており具体的には現地大学での客員研究を目指している。この採否の結果によっては、出張旅費や滞在費等がこれまで支出が少なかった分発生することが見込まれ、コロナ禍の影響の及んでいたこれまでの時期の現地調査の遅れを取り戻すことを期待し、鋭意準備にあたっているところである。 それ以降については当初計画の通り、現地調査またはこれに類する海外渡航の旅費や調査助手を雇用する場合はその謝金、関連図書・ソフトウェア・統計等の収集にかかる消耗品費、成果発信にむけた執筆物の英文校正や学術ジャーナルへの投稿支援サービスの利用および論文または図書の出版費用を中心に見込んでいる。
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