2022 Fiscal Year Research-status Report
Field Survey and Economic Analysis of Malaria and Polygamy
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22K13399
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
永島 優 早稲田大学, 高等研究所, 講師(任期付) (70880277)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | マラリア / 一夫多妻制 / 家族の経済学 / ケニア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、一夫多妻家計におけるマラリアの予防・早期治療希求行動が、一夫一婦家計におけるそれと異なっているかどうか、異なっているとすればなぜ異なるのか、を明らかにすることを目的とする。その達成のため、(A)家計内資源配分のモデルを応用した理論分析と、(B)理論モデルに基づくデータ分析を行う。 当初計画では、2022年度は倫理審査と理論モデルの検討、次年度に予定している調査の準備を行うこととしていた。2023年度はフィールド調査により、データの収集を行い、2024年度は収集したデータを分析し、論文を執筆することとしている。 2022年度には、(A)の理論分析のため、文献整理を中心に行った。家族の経済学、特に一夫多妻家計における資源配分問題は、近年特に重要な貢献が多く発表されている。コロナ禍の移動制約が緩和されつつあったとはいえ不確実性も大きかった初年度に、この整理を進めることができたことは重要な成果であった。 また、2022年後半には、データ分析の下準備のため、調査地域であるケニア西部のホマベイ郡を訪問し、現地調査を行った。同地域における結婚の様式、また先行研究で指摘されている重要な情報である女性の出産状況に関して、多数の家計を訪問してインタビュー調査を行った。現地に詳しい他分野の研究者にも相談して、風習に関する文献調査も実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度に計画していた項目は順調に経過したため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画に沿って、今年度はフィールド調査を実施してデータを収集することが最大の課題となる。データが集まり次第、理論分析で得られた成果を実証分析に移し、次年度に計画している論文執筆につなげていく。
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Causes of Carryover |
2022年度に実施した予備調査において、調査費用が当初の見立てと乖離したため。具体的には、当初は50万円程度で実施できると考えていたが、航空券代の高騰や、円安の急激な進行により費用が枯渇する事態となった。そのため、2023年度に実施予定の調査予算を見直すことで、前倒し使用の申請を行い、予備調査の費用を支出した。しかし、最終的に前倒し使用を申請した全額を使うことなく、予備調査を完了できた。そのため、次年度使用額が発生した。
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