2022 Fiscal Year Research-status Report
法執行プロセスにおけるエージェンシー問題の経済学的分析
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22K13413
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Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
矢作 健 成蹊大学, 経済学部, 講師 (90844548)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 法と経済学 / 法執行 / 政治経済学 |
Outline of Annual Research Achievements |
法の執行におけるエージェンシー問題を扱った論文を執筆した。まず、Law Enforcement with Rent-seeking Government under Voting Pressure という法執行者の政治プロセスにおける役割を考慮した論文を早稲田大学山口洋平さんと執筆し、どのように法執行者を投票プロセスによってコントロールできるかを議論しInternational Review of Law and Economicsに掲載された。また、Strategic Crackdown on Organized Crime by Local Governmentsという犯罪組織に対して地域間の法執行の問題やその社会への影響を分析し、どういったときに非効率な法執行が行われるのか、そしてそれを改善し地域間の協調を促すために施策を議論した論文を東京大学の加藤晋さんと執筆し Economics of Governanceに掲載された。単著ではSanctions and Rewards with a Motivated Agentを執筆し、法執行者(警察など)が適切に法執行業務を遂行するための適切な罰則・報酬を法執行者の雇用主はどのように利用することで、彼らの目的遂行を達成できるのか、またその社会厚生への影響を分析し、Managerial and Decision Economics に掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
他分野の研究者と協力しながら研究活動を継続できており、計画的に論文を執筆できている
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Strategy for Future Research Activity |
海外の研究者とも協力をして研究活動の幅を広げ、今後も積極的に学会発表や論文執筆を行いたいと考えている
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Causes of Carryover |
次年度の研究論文執筆とその英文校正費の費用が増える予定があり、かつ海外での研究活動を広げる際に費用がかかることが予想されたため
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