2022 Fiscal Year Research-status Report
中等教育段階における教育政策が低所得層の教育成果に与える影響
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22K13416
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
李 慧慧 神戸大学, 経済学研究科, 講師 (00907686)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 中学校給食 / 高校の授業料無償化 / 教育政策 / 教育アウトカム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、人的資本の視点から、中等教育段階における教育政策が、低所得層の子どもの教育成果に及ぼす影響について検証する。本研究は、日本の子ども貧困に着目し、日本の中等教育段階における教育政策の貧困世帯に対する効果の存在や大きさを明らかにすることで、世帯所得の異質性を考慮した中等教育段階における教育政策へ評価した上、子どもの貧困状況の改善に資する政策的含意を得ることを目的とする。 具体的には、子ども貧困の問題への対処のための学校教育に関する支援政策などに着目し、人的資本の蓄積が重要な中等教育段階の子どもの貧困への解消との関係を、世帯レベルにおいて検証する。そのため、本研究では、(テーマ1)貧困児童の支援を目的とする国内外における政策の効果のサーベイを行うことと、人的資本の視点から、(テーマ2)中学校の食育の推進に関する支援政策の効果を検証すること、ならびに(テーマ3)高校無償化政策に着目し、貧困世帯に対する教育支援策の効果を明らかにする。本年度は、(テーマ1)については、貧困児童の支援を目的とする国内外における政策の効果のサーベイを行い、学術論文としてまとめた。(テーマ2)について、日本給食制度や変更の経緯の調査を収集しただけではなく、食育支援政策の効果を評価するための分析手法の確認作業などを行った。(テーマ3)について、入手済みの政府統計データの調査票情報を利用し、データの接合を進め、簡単な集計を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、サーベイ論文の執筆及び一部のデータ整理を概ね完了した。 また、大規模データを迅速に処理するためのPCやソフトウェアなどを配置することで、一部のデータの集計作業を効率的に実施できた。
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Strategy for Future Research Activity |
サーベイ論文の公表の以外、政府統計データを申請し、引き続きデータ構築を行い、情報が整理され次第、分析作業を始める。具体的には、(テーマ1)のサーベイ論文を学術誌に投稿すること;(テーマ2)については政府統計データを入手してからローデータの前処理を行うこと;(テーマ3)については分析作業、ならびに設備備品の購入作業を行うこと。
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