• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2022 Fiscal Year Research-status Report

Impact of changes in children's living environment on mothers' work-life balance

Research Project

Project/Area Number 22K13421
Research InstitutionSeikei University

Principal Investigator

内藤 朋枝  成蹊大学, 経済学部, 講師 (30909643)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2027-03-31
Keywords女性労働 / ワーク・ライフ・バランス / 労働環境 / 子育て世帯 / 社会への期待 / メンタルヘルス / 子ども / 実証研究
Outline of Annual Research Achievements

2022年度(第1年目)における研究の成果について、本研究の目的・実施計画に照らし以下に述べる。
1)具体的内容
本年度は、母親のワークライフバランスに子どもの生活が与える影響を検証する前段階として、母親側の就労状況、労働環境、子ども側の学校生活や健康それぞれについて予備分析を中心に行った。母親側の視点として、非正規就業の母親の社会に対する不安感、次に母親の労働環境と職業選択、さらに子どもとの関連として、子どもの抑うつ傾向と母親の就労について検討を試みた。一方の子ども側の視点としては、子どもの将来の夢に現在の母親の働き方がどのくらい関連しているか検討した。これらの分析結果は、国内外の学会報告を通じコメントをうけた。同時進行として、母親のワーク・ライフ・バランスについての理解を深めるため、関連する文献収集を行った。また、これまでの研究の内、母親の働き方が娘が成長して母親になった時のキャリア選択に与える影響について更に詳細に分析を行い、投稿を始めた。
2)意義と重要性
本研究は、子どもの生活の変化が母親のワークライフバランスに与える影響について検討することを目的としている。本年度は、その予備的段階として、主に母親の働き方に焦点を当てて研究を進めた。予備分析では、非正規雇用の母親がよりメディアに影響を受けやすい状況や、厳しい労働環境に直面すると、WLCとの関連で正規就業を諦めがちになる様子、うつ傾向のある子どもが母親の労働に与える影響は、雇用形態や働き方のパターンによって様々であるといった一定の結果が得られた。今回は母親の働き方と子どもとの関連に焦点が当てられたため、次年度以降は家事・育児といったunpaid workに与える影響なども合わせ、更なる分析が必要である。次年度以降、更なる分析を重ね、国際学会への参加を行い、本年度得られた知見についてさらに詳細に分析を行いたい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

第1年目においては、関連文献の収集、およびデータの探索を計画しており、データの探索を中心にいくつかの分析アイデアを形にすることができた。来年度以降も引き続き文献の収集およびデータの探索、また初年度のアイデアについてより詳細な分析を行うことが必要があるものの、今年度の分析結果をいくつかの学会で報告する機会を得たことから、おおむね順調に進展していると考える。

Strategy for Future Research Activity

2023年度は、引き続き文献サーベイを進めるとともに、COVID-19の状況をみながら現地で開催される国際学会に参加し、他の研究者と直接的な意見交換を行い、更に研究を進めて行きたい。また2022年度の研究アイデアについて論文投稿を行い、2023年度も新たな研究を行い、1年目に引き続き学会報告する予定である。
なお、2023年度以降においても、COVID-19などで研究および研究報告が難しくなることが予想される。このような場合であっても、引き続きオンライン学会およびセミナーなどの参加を行う事で対応したい。

Causes of Carryover

購入を予定していた資料などの物品を年度内に購入することができなかったため。
次年度にそれらの購入にあてたいと考えている。

  • Research Products

    (5 results)

All 2023 2022

All Presentation (5 results) (of which Int'l Joint Research: 3 results)

  • [Presentation] Mothers and Daughters: Intergenerational Linkage between Women and Their Mother's Employment2023

    • Author(s)
      内藤朋枝
    • Organizer
      6th International Conference on Future of Women 2023
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] 社会への不安感と非正規就業2022

    • Author(s)
      内藤朋枝
    • Organizer
      社会政策学会第144回(2022年度春期)大会
  • [Presentation] Working Environment and Employment Choices of Mothers2022

    • Author(s)
      内藤朋枝
    • Organizer
      18th EASP Annual Conference
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] The Impact of Child’s Mental Health on Mother’s Employment2022

    • Author(s)
      内藤朋枝
    • Organizer
      The 2022 Annual Meeting of the ISA RC19
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] 母親の雇用が子どもの将来の夢や希望に与える影響2022

    • Author(s)
      内藤朋枝
    • Organizer
      社会政策学会第145回(2022年度秋期)大会

URL: 

Published: 2023-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi