2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of a Model for Analyzing Container Cargo Trades at Japanese Regional Ports and Application to Policy Assessment
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22K13501
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Research Institution | Takushoku University |
Principal Investigator |
松田 琢磨 拓殖大学, 商学部, 教授 (40882535)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | コンテナ輸送 / 物流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,日本の地方コンテナ港湾における海上コンテナ輸送に関するモデルを構築して,日本及び海外の物流インフラ投資や港湾政策などの施策,近隣港湾間の競争などの要因が地方港湾におけるコンテナ貨物の輸送パターンにもたらすインパクトを定量的に評価したうえで,コンテナ港湾を活性化するための課題を抽出することを目指している. 2022年度は地方港の物流動向の分析も見据えて,おもにSNSデータを使った物流に関する状況の分析に取り組んだ.今回の研究では機械学習モデルの一つであるBERTを採用し,「物流」という言葉がSNSにおける感情分析に使用した.分析の結果,自動化や防災対策の先進性や環境対策への注目に加え,(パートタイムなども含めた)就職先としての関心が高まっているためにポジティブな文脈で「物流」が扱われていると考えられる結果がみられた.地理的傾向に関する分析では,物流に関心の強い地域が東日本から西日本へ移る傾向がみられ,とくに物流センターの整備が物流施設の分散化や保管機能の重要性が高まっていることを受け、全国的な広がりを見せていることと符合しているという結果がみられた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
物流データの整理を行ったことで,地方港におけるとくに運賃に関するデータ不足の傾向に関しての認識を深めることができたほか,機械学習モデルを使用することで代替的な分析やモデルを提示できる可能性を認識できたことは今後本格的な分析を進めるうえで望ましいと考えられるため.
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の方針は二つに分かれる.一つは,計量経済モデルの構築を進め,地方港のコンテナ輸送動向に関する分析を進めていくこと,もう一つはデータの不足を保管する分析を進めていくことである.前者については,とくに運賃データが十分に得られないことを踏まえたうえで,実務上意味のある分析を進めていく方向で研究を進めていく方針である.二つ目の分析を用いることで上記の分析を保管して研究を進展させることができないかさらに検討を進めたい.
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Causes of Carryover |
微細な残額が生じてしまったため,次年度に使用したい.
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