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2023 Fiscal Year Research-status Report

A Study on Transport Mode Choice by Companies for the Improvement of Modal Shift

Research Project

Project/Area Number 22K13507
Research InstitutionToyama College

Principal Investigator

長田 元  富山短期大学, その他部局等, 講師 (70900009)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywordsモーダルシフト / エコレールマーク / エコシップマーク
Outline of Annual Research Achievements

荷主企業の輸送手段の選択要素を解明することを目的とした本研究の2年目のテーマは「モーダルシフトの問題点及び先進的な事例とその特徴は何か」を明らかにすることにある。
このテーマを明らかにするため、1.エコレールマーク運営・審査委員会により「エコレールマーク」に認定された企業及び製品、2.エコシップ・モーダルシフト事業実行委員会により「エコシップマーク」にそれぞれ認定された企業及びその企業が扱う主要輸送品目の共通点や相違点等を分析することにより、モーダルシフトが可能な製品や企業の取組み及び課題を明らかにした。
本研究では、エコレールマーク認定商品187品目・取組企業98社(いずれも2023年4月26日現在)、エコシップマークの認定企業375社の主要輸送品目及び取組み(2023年3月8日現在)を対象として、精密機械や食料品、日用品といった商品・主要輸送品目の種類、エコレールマーク及びエコシップマークの両方に認定された企業の取組みを調査した。調査の結果、エコレールマーク及びエコシップマークの両方とも認定された品目は、建材・住宅資材、パルプ・紙、食料品及び日用品であったこと、石油や化学製品はエコレールマークの方が認定は多いが、鉄道コンテナに積むことが困難な品目はエコシップマークの認定を受けていたことを明らかにした。
本研究の意義は、次の2点にある。1.鉄道輸送・船舶輸送によるモーダルシフトを比較して、それぞれの輸送機関が良く扱う製品の特徴や差異、両方の輸送機関によりモーダルシフトが図られている製品及び企業の取組みを明らかにしたこと、2.振動や温度管理に留意が必要なことからトラック輸送されている製品も企業の工夫により鉄道及び船舶によりモーダルシフトされている事例があることを明らかにしたことにある。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究実施計画に記載した通り2年目の主要な研究である「モーダルシフトの問題点及び先進的な事例とその特徴は何か」を明らかにしたうえで、研究成果を論文にまとめることができた。また、1年目の研究により研究を深めるべき2つのテーマである企業の港湾・空港選択について追加調査により事例収集を行い学会発表を行った。
加えて、本研究の対象地域である北陸4県(新潟、富山、石川、福井県)は降雪地域であり、企業等へのアンケートや聴取り調査から大雪時の物流・モーダルシフトの課題について研究する必要があると認められたことや昨今の大雪により高速道路の通行止めや鉄道運休が発生しているため、大雪時における雪時の立ち往生削減に向けた取組みと課題についても研究を推進した。
上記の研究の推進状況を踏まえ、研究実施計画に記載した通りの研究を行い成果を論文としてまとめることができたこと、関連する研究についても着手したことから、概ね順調に進展していると判断した。

Strategy for Future Research Activity

企業の港湾・空港選択に関する2023年9月の学会発表「北陸地方における企業の港湾・空港選択の特徴-業種別の特徴を中心に-」の質疑等を踏まえ、追加調査等を行い研究を進展させるほか、大雪時における雪時の立ち往生削減に向けた取組みと課題をまとめを行う。これらの研究を行い、研究の総括を行う。

Causes of Carryover

「8.今後の研究の推進方策」に記載した通り企業の港湾・空港選択に関する研究に関する追加調査等の手法について検討が生じ、次年度にヒアリング等を行う必要性が生じたことによるものである。2024年度の研究において使用する計画である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2024 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (2 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Journal Article] 製品からみるモーダルシフト推進の展望に関する研究―「エコレールマーク」及び「エコシップマーク」の認定製品を中心に―2024

    • Author(s)
      長田元
    • Journal Title

      日本貿易学会研究論文(リサーチペーパー)

      Volume: 13 Pages: 1-13

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 北陸地方における企業の港湾・空港選択の特徴-業種別の特徴を中心に-2023

    • Author(s)
      長田元
    • Organizer
      日本港湾経済学会
  • [Presentation] 北東アジア地域内の経済協力の展望と課題―モーダルシフト推進の視点からみる北陸地方と釜山港の関係を中心に―2023

    • Author(s)
      長田元
    • Organizer
      韓国貿易学会
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2024-12-25  

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