2022 Fiscal Year Research-status Report
ボランティアの心理的欲求を満たす動機づけメカニズム研究:参加支援の手がかり
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22K13569
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Research Institution | Ryukoku University Faculty of Junior College |
Principal Investigator |
遅 力榕 龍谷大学短期大学部, その他部局等, 講師 (40876819)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ボランティア / 参加支援 / 動機づけ / 心理・社会的要因 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は二つある.1,ボランティアの心理的欲求を明らかにすることである.2,それらの心理的欲求を満たす社会的・環境的要因をボランティアの具体的な経験から明らかにし,両者間の相互作用を検討しつつ,動機づけメカニズムを解明することである.研究目的を達成するため,3つのステップを設定している.①文献研究および調査のデザイン.②フィールドリサーチおよび調査の実施.③日本型のボランティア参加の動機づけメカニズムの構築. 2022年度は主にステップ①,つまり文献研究と調査の事前準備に取り組んだ.文献研究について,ボランティア参加の動機、動機づけをめぐる文献の整理・分析を行い,とりわけ、内発的動機と外発的動機の関係性,動員・強制との違いなどを含む検討を行った.結果として,ボランティアの自発性,自主性,モチベーションを保つ,醸成するための外部からの働きの必要性を提起することができた.そして,内発的動機づけと外発的動機づけを二分法的に捉えるのではなく,連続線のものとして捉えるべきであることが明らかになった.ボランティア参加の自発性を喚起・醸成するため,自発性のみに焦点を当てるのではなく,社会的な条件を整える必要がある.さらに,調査対象に関する資料や報告書,先行研究の収集も行った. 今後は,文献研究の結果と現場で収集した情報を合わせて調査の枠組みを作り,調査対象を選定する予定である.そして,これまでの研究成果をさらに精緻化し,論文投稿および学会発表を通して可視化していく.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ステップ①は計画通りに完成した.これからは文献研究の結果をさらに精緻化し、投稿する.そして、ステップ②の実施に取り組でいく.
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Strategy for Future Research Activity |
まず,文献研究の結果をさらに精緻化し,調査の枠組みを完成する.そして,これまで関わってきた中間支援組織、ボランティア活動団体を通して調査対象を選定する.12月から,ボランティアの心理的欲求,そしてそれらの心理的欲求を満たす社会的要因を明確化するため,フィールドリサーチおよびインタビュー調査を実施する.
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Causes of Carryover |
2022年度に予定していた調査は実施できなかったためである.具体的には,現地への旅費,調査対象組織への謝金等が,未使用となった.これら2022年度未使用分と2023年度請求分を合わせて,2023年度において使用予定である.具体的には,調査の実施,データの整理,学会報告のために使用する計画である.
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