2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of Support app for Co-occupation that improves the quality of Activity of daily living for care recipients and their families
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22K13572
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
小野 健一 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (40612982)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 共作業 / 家族介護者 / 作業療法 / スコーピングレビュー / 構成要素 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究で最も着眼している共作業について,国外論文12本,国内論文1本から「共作業を行う上で生じる身体性・情緒性・志向性の3領域に含まれる構成要素に関するスコーピングレビュー」を行い,各領域の構成要素を明らかにした. 共作業とは,複数の人が関わり,互いが主体として相互作用を及ぼしながら行う作業を指す.本レビューを行った結果,採用された13件の論文のうち,国内論文が1本であったことからも,我が国における共作業の認知度や理解が未だ不十分であることが明らかとなった.また,研究デザインとして,質的研究が最も多く,今後はこれらの知見を基盤とする量的研究を行う必要性が示唆された. レビューから,共作業を構成する3領域において身体性の構成要素として13項目,情緒性の構成要素として25項目,志向性の構成要素として33項目が抽出できた.身体性の構成要素はAssessment of Motor and Process SkillsやThe Evaluation of Social Interactionで評価される作業遂行の技能が多く含まれていた.一方で,情緒性・志向性は身体性に比べ多くの構成要素が抽出されており,共作業の持つ複雑性を表していると考えられた.情緒性・志向性の複雑さが示す点として,これらの要素は臨床場面において,作業療法士の経験に強く依存していた部分と考えられたため,これらの領域が可視化されたことで,作業療法士が対象者の内面を理解する際の一助となることが期待できた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度の研究実績であるスコーピングレビューの作成に予定以上の時間を要してしまった.そのため,当該年度実施予定であった訪問リハビリテーションの事業所に宛てる質問紙調査を開始することができなかった. 加えて,レビュー内容をもとにした作業療法介入方法を検討するにあたり,コロナ禍であることから,研究協力施設からの内諾が得られないことがあり,研究を進めることができなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
文献レビューの結果をもとに、共作業に求められる要素に関する質問紙を作成し、全国の訪問リハビリテーションを実施している事業所に所属する経験年数5年以上の作業療法士対象者に配布し調査を行う。その後、回答結果をWaltsらの内容的妥当性比を用い、妥当な項目を選別する。 要素の項目が確定したのち,本研究の目的であるアプリの開発に着手する. 同時に,作業療法初期評価において共作業の要素に焦点を当てたシングルケーススタディを行い,作業療法実践における共作業の有用性を確認する.
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Causes of Carryover |
研究の遅延のため,2022年度に実施予定であった,訪問リハビリテーションを実施している事業所への質問紙調査を実施できなかったこと,計画していた学会参加が不可能となってしまったことで,当初予定していた研究費の使用が滞ってしまった. 2023年度はこれらの遅延した計画を実施する.そのため,質問紙調査において,切手代,封筒代,印刷費,研究協力者への謝礼に対し研究費を使用する.また本研究のアプリ開発を開始する予定であり,開発に必要となる開発設計料に対し研究費を使用する. 加えて,情報収集としての学会参加費,論文投稿料に対し研究費を使用する.
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Research Products
(1 results)