2022 Fiscal Year Research-status Report
eラーニング形式の利用者支援事業ニーズアセスメント実践マニュアルの開発的研究
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22K13587
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Research Institution | Biwako Gakuin College |
Principal Investigator |
榎本 祐子 びわこ学院大学短期大学部, その他部局等, 講師 (90707621)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 利用者支援事業 / 実践マニュアル / 実践モデル / eラーニング / ニーズアセスメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、利用者支援専門員によるニーズアセスメントの質向上を目指し、①利用者支援専門員によるニーズアセスメントの実態について量的調査により把握・分析し、②①による実態と課題の把握から、すでに作成していたA4シート形式のニーズアセスメントツールを改良して電子化する。さらにこれを用いて現場での支援の質向上に資するeラーニング形式の利用者支援ニーズアセスメント実践マニュアルを開発する。 2022年度は①利用者支援事業のニーズアセスメントに関する全国実態調査を実施した。目的は利用者支援専門員のニーズアセスメントの実態とその課題を明らかにすることであり、同様の調査を、「基本型」、「母子保健型」で実施することで、利用者支援事業のニーズアセスメントの「現状」とニーズアセスメントの「重要性」についての考えの類型による相違点を明らかにすることを試みた。この調査の分析により、各類型のニーズアセスメントに関する利用者支援専門員の力量や置かれている環境の傾向を明らかにすることができる。調査方法として、全国市区町村1986か所(区と重複するため区のある市を除く)の利用者支援事業基本型と母子保健型それぞれの利用者支援専門員及び上司に調査を依頼した。具体的には役所(場)の「子育て支援担当部局」に基本型の依頼文一式と「母子保健担当部局」に母子保健型の依頼文一式を別便で郵送した。回答はGoogle Formsを用い、インターネット調査で実施した。実施時期は2022年9月から10月で、結果については現在分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
2022年度は調査計画を立てて2023年度に全国調査を実施予定であった。しかし、2022年度内に調査を実施することとなり、予算も前倒しで請求した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は当初の予定どおり、利用者支援専門員が簡便にニーズアセスメントできるようになるためのeラーニング形式の利用者支援ニーズアセスメント実践マニュアルと電子ニーズアセスメントツールの開発をおこなう予定である。これを開発し、活用されることで利用者支援事業の質の保障に寄与することを目指す。 方法として、2022年度に実施した実態調査結果の分析や先行研究など、及び研究協力者・自治体と協働して叩き台をデザインし、その試行と改良を繰り返しておこなう。2023年度は主にたたき台の作成を実施する。
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Causes of Carryover |
1回分の専門的知識の提供及び物品費の購入が次年度にずれ込んだため。このため、この差額は次年度のこれらに使用する。
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